JR東海、QRコードを利用したホーム可動柵導入へ

QRコードを利用したホーム可動柵開閉システムの概要

JR東海は、車両の扉にQRコードを貼付し、これを利用してホーム可動柵の開閉を制御するシステムの実証試験を、11月28日より東海道本線金山駅で実施する。今後は名古屋駅での整備も検討する。

JR東海ではホーム上の安全性向上のため、ホーム可動柵の整備を進めており、2021年に東海道本線金山駅、2025年度以降に刈谷駅への設置を予定している。名古屋駅についても今後の整備に向けた検討を行なっている。

試験を行なうシステムは、車両扉のQRコードをホーム上に設置されたQR検知用カメラで検知し、車両扉の開閉とホーム可動柵扉の開閉を連動させるもの。車掌によるホーム可動柵を閉じる作業をなくし、車掌が乗客の乗降等のホーム監視業務に注力できるようにすることで、安全性の向上を図る。

試験場所は、金山駅の東海道本線ホーム(3番線)。試験では、降雨や太陽光の反射など様々な屋外環境におけるQR検知用カメラの検知機能を確認する。また、QR検知用カメラの適切な配置台数や位置の確認等も行なう。

車両扉へのQRコードの貼付は11月24日より順次実施する。