LINEのAI電話応対「LINE AiCall」、俺のGrill&Bakeryで実験開始

AI電話応対サービス「LINE AiCall」の実証実験が「俺のGrill&Bakery 大手町」で、11月20日より開始する。

LINE AiCallは、AIソリューション「LINE BRAIN」による音声認識、チャットボット、音声合成の技術を組み合わせ、自然な会話が可能なAI電話応対を実現するサービス。実用化に向けた実証実験として、LINEと、予約管理システム「ebica予約台帳」を展開するエビソル、俺の株式会社が共同で行なう。

実証実験は、俺のGrill&Bakery 大手町で固定電話からの予約電話で実施。LINE AiCallを導入することで、飲食店などのスタッフが電話応対に取られていた時間を、来店者サービスに集中できるようになる。また、予約台帳との連携により、予約情報が自動登録できるなど、店の負担を削減できるという。また、営業時間外や忙しい時間帯などの店の状況に関係なく、丁寧な電話応対が行なえるとする。

LINE AiCallによる電話応対時間は、11月20日〜22日の10時〜16時と、11月25日〜29日の10時〜18時(11月中は土日除く。12月以降の応対時間は、利用状況を鑑み調整)。

来店者を対象とした実証実験のため、来店意思のない人は電話してはいけない。また、実験段階のため、電話の際はAIの発話中に話したり、不明瞭な話し方、雑音が多い環境などは避けるよう呼びかけている。

LINEでは、飲食店、コールセンター、美容業界などで負担となっている電話応対業務のAI技術による削減を目指す。また、飲食業界全体の損害額が年間で約2,000億ともいわれる「No show」(予約の無断キャンセル)などの課題についても、解決に貢献していくという。今後のLINE AiCallは、外部サービスとの連携や、LINE公式アカウントでの問い合わせ応対、予約事前確認の自動化など、LINEの他サービスとの連携も視野に、「優しいAI」のある社会の実現に向けて、取り組むとしている。