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高円寺にキャッシュレスの第二波。「高円寺メルペイ通り」が商店街と店舗拡大

高円寺の10の商店街をジャックして、7月26日から31日までの期間で実施される「高円寺メルペイ通り 第2弾キャンペーン」

メルペイは、高円寺の商店街と共同で、商店街の活性化と商店街でのキャッシュレス導入支援を目的とした「高円寺メルペイ通り 第2弾キャンペーン」を、7月26日から7月31日までの期間で実施する。

6月28日から7月5日までの期間で実施された、高円寺メルペイ通り 第1弾キャンペーンでは、高円寺のルック商店街(新高円寺通商店街)を「高円寺メルペイ通り」としてジャックして実施されたが、今回の第2弾キャンペーンでは、ルック商店街に加えて、高円寺中通商栄会、高円寺北中通り商栄会、高円寺パル商店街、高円寺庚申通り商店街、エトアール通り商店会、高円寺南商店会、高円寺あづま通り商店会、高円寺駅西商店街、馬橋商興会と、高円寺の10の商店街と共同で実施される。

第2弾キャンペーンは、高円寺の10の商店街、50店舗が参加して実施される

期間中、各商店街にメルペイ通りのフラッグやポスターを掲出し「高円寺メルペイ通り」としてジャックする。また、メルペイのコード決済を利用できるキャンペーン対象店舗50店舗において、期間中201円以上の商品をメルペイのコード決済で購入する場合に、一律200円の割引を受けられる特別キャンペーンも実施する。

キャンペーン対象店舗50店舗において、期間中201円以上の商品をメルペイのコード決済で購入すると、一律200円の割引を受けられる特別キャンペーンも実施

もともと高円寺付近では、メルカリ利用者の割合がかなり大きい土地だという。また、高円寺の商店街では、古着のお店が多く出店していることや、衣服などのリユースの文化が根付いていること、商店街ではメルカリの中心的な利用者である比較的若い客が多いそうだ。そこで、ルック商店街と共同で6月末に第1弾となる高円寺メルペイ通りキャンペーンを実施したところ、キャンペーン参加店舗で期間中の来客数が2倍ほどに増えるなどして、注目を集めることに成功した。

商店街に「メルペイ通り」のフラッグを掲出
フラッグ以外にも、キャンペーン実施を告知するポスターも掲出される

また、商店街の加盟店舗からも、第1弾キャンペーンの実施を受けて、メルペイなどのコード決済をはじめとしたキャッシュレス決済への興味が高まってきたという。

実際に、第1弾キャンペーン実施以降は、すでにキャッシュレスを導入している店舗だけでなく、それまで現金決済のみだった店舗からもメルペイ導入に関する問い合わせが増えたそうだ。

それにより、今回の第2弾キャンペーンでは、対象の商店街を大きく拡大するとともに、キャンペーン参加の店舗も50店舗に増加。また、高円寺の商店街でのメルペイ加盟店舗数は、第1弾キャンペーン時には約160店舗だったのが、第2弾キャンペーン開催時には約200店舗にまで増えたそうだ。

26日のみとなるが、パル商店街に「メルペイブース」が用意され、利用者にメルペイの使い方などを説明したり、加盟店に向けたメルペイ導入方法の説明やキャッシュレス・消費者還元事業への登録サポートなどが行なわれた。

26日には、パル商店街に「メルペイブース」が用意され、利用者にメルペイの使い方を説明したり、加盟店向けにメルペイ導入方法の説明やキャッシュレス・消費者還元事業への登録サポートなどが行なわれる

キャッシュレスへの危機感。店員もメルカリユーザー

第1弾より参加している高円寺ルック商店街理事の中澤一也氏によると、キャンペーンの実施によって集客数や売上げの変化についてはまだ判断を下す段階ではないとしつつも、キャッシュレス対応店舗は着実に増えていて、キャッシュレス決済の需要が高まっていることは確実に実感していると指摘した。

また、商店街として、今後キャッシュレス決済に対応しなければ生き残れないという危機感は多くの店舗が抱きつつも、まだ導入に積極的ではない店舗も多くあるとのこと。そこで、今回のようなキャンペーンに積極的に参加することで店舗側の興味を引きつつ、キャッシュレス導入を積極的に働きかけて行きたいと意気込みを述べた。

高円寺ルック商店街理事の中澤一也氏。自身もキャッシュレス決済を頻繁に利用するそうで、今後商店街が生き残るためにキャッシュレス対応を積極的に働きかけたいと強い意気込みを示した

第1弾でキャンペーン店舗として参加したルック商店街の「アンティークショップ malto」は、第2弾キャンペーンにも参加している。第1弾のキャンペーン期間中には、メルカリ利用者層に近い20~30歳代の若い客が増えた印象があると指摘。店頭のメルペイマークを見て「ここ使えるんだ」という声も聞かれ、キャッシュレスに興味を示す客が増えたことが印象的だったという。

そして、第2弾キャンペーンには高円寺の商店街全体が参加したことで、来客数の増加はもちろん、高円寺の商店街全体の活性化に繋がれば、と期待感をにじませた。

第1弾の引き続き、第2弾キャンペーンにも参加している、ルック商店街の「アンティークショップ malto」
maltoでは、店頭に掲示したQRコードを客が読み取って決済する方式を採用。第1弾で若い客が増えたそうで、第2弾ではさらなる来客数の増加や商店街全体の活性化に期待しているという
maltoで201円以上の商品をメルペイのコード決済で購入すると、一律200円引きとなる

同じくルック商店街の「COFFEE CONE TOKYO」は、第2弾キャンペーンから参加している。こちらでは先にPayPayに対応していたそうだが、店舗の利用客とメルカリ、メルペイの利用者層がほぼ一致していることから、今回のキャンペーンに合わせてメルペイを導入したという。また、複数のコード決済を使い分ける場合でも、アプリ利用が簡単ということもあって、決済オペレーションで戸惑うことはほとんどないとのこと。まだまだキャッシュレス利用客は思ったほど多くないとのことだが、キャンペーン参加によって客数の増加にも大いに期待しているそうだ。

第2弾キャンペーンから参加している、ルック商店街の「COFFEE CONE TOKYO」
COFFEE CONE TOKYOでは先にPayPayを導入していたそうだが、今回のキャンペーンに合わせてメルペイも導入
キャッシュレス利用客はまだ思ったほど多くないが、キャンペーン参加によって客数の増加にも大いに期待していると店主は語る
COFFEE CONE TOKYOでも201円以上の商品をメルペイのコード決済で購入すると、一律200円引きとなる

あづま通り商店会の「HATTIFNATT -高円寺のおうち-」も、第2弾キャンペーンに参加し、7月26日よりメルペイの利用を開始したという。以前より客からキャッシュレス対応の問い合わせが増えており、キャッシュレス導入を考えていたところ、今回のキャンペーン実施を受けてメルペイの導入を決めたという。

また、従業員にメルカリユーザーが多く、なじみがあったという点もメルペイ導入の決め手になったと語る。そして、メルペイ導入によって新規客の来店や売上げの増加にも期待しているとのことだ。

第2弾キャンペーンより参加する、あづま通り商店会の「HATTIFNATT -高円寺のおうち-」
キャンペーン実施を受け7月26日よりメルペイを導入
HATTIFNATTでは、店舗読み取り方式でメルペイを採用。従業員の多くがメルカリを利用しなじみがあったことでメルペイ導入を決めたという
キャンペーン期間中、メルペイを利用してケーキを注文すると、通常は有料のメッセージ付きスペシャルプレートで提供