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「東京BRT」のデザイン決定。都心と豊洲・ビッグサイトを結ぶ新しい交通機関

2020年度から都心と臨海地域とを結ぶ新しい交通機関「東京BRT」のデザインが決定した。東京都が10日発表した。

展開イメージ

東京BRTは、臨海地域の交通需要の増加に対応し、地域の発展を支えることを目的として計画されている公共交通機関。環状第2号線の地上部道路開通(2019年度末)後から、虎ノ門から晴海二丁目の1系統でプレ運行(一次)が開始される。

本格運行は環状第2号線の本線トンネルが開通する2022年度以降を予定しており、本線トンネル開通かつ選手村まちびらき後の運行となる。本格運行は4系統。虎ノ門や新橋駅から、豊洲駅、市場前駅、東京テレポート駅などを結ぶ。本格運行の前に、東京五輪後の3系統プレ運行(二次)を挟む。

運行計画

デザインについては東京都が3案を提示し、2018年11月8日から25日まで、意見を募集していた。

デザイン案

3案のうち、東京BRTに相応しいデザインとして応募数が最も多かったのがA案で、応募総数312件中127件(40.7%)の応募があったという。以下B案が103件(33.0%)、C案が82件(26.3%)。

応募者の性別割合は男性が65.4%、女性が34.6%。居住地別割合は都内が59.9%、都外が40.1%。年代別割合は40代が22.8%と最も高く、以下30代19.6%、50代18.6%、20代14.4%と続く。

応募者属性

A案について都民などから「明るいイメージ。カラフルで楽しそう。華やか」、「地下鉄の路線カラーにない色なので差別化が図られる」、「バスを待つのが楽しみになるようなカラーリング」といった意見や、専門家から「色の重なりの表現がすばらしい」「独自性のある表現」といった良好な評価が得られたという。

シンボルカラーや展開イメージのほか、Webサイト、スマートフォン用サイト、車内案内画面、ユニフォームのデザインも決定した。

東京BRTの運行事業者は京成バスで、本格運行時の運行主体となる新会社を2019年度に設立する。