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「Pixel 10a」の進化は耐久性にあり 台湾でひと足さきに実機をチェック

Pixel 10a。カラーは4種類。日本発売の予定はあるが、時期は未公開

2月18日(アメリカ時間)、米Googleは、同社製ブランドスマートフォン「Pixel」シリーズの最新モデルである「Pixel 10a」を正式発表した。アメリカでは発表と同時に予約が開始され、3月5日より発売。価格は499ドルから。

日本での発売時期は未公表で、価格も未定だ。以下記事内で紹介する写真・スペックについても、アメリカなどで出荷されるグローバル版のものとなり、日本版とは異なる可能性もある。

なお以下の製品写真については、2月初めにGoogle台湾オフィスで撮影したもの。外観は製品版と同じだが、アプリ画面など、機能に関わる部分の撮影は許可されなかった。

Google台湾オフィスで撮影したPixel 10aの実機
Google台湾オフィス

Google台湾オフィスはGoogleにとってアメリカ以外では最大のハードウェア研究開発拠点であり、Pixelの「aシリーズ」開発では特に強い関係性を持つ。Google台湾での開発などについては、以下の記事を併読願いたい。

スペックの多くは9aと同等。それでもディスプレイなどが「2026年仕様」に

Pixel 10aは、Pixel 9aを踏襲したデザインとなっている。

デザインはPixel 9aを踏襲。カラーバリエーションは変更に

スペック的にも、SoCはPixel 9aと同じ「Tensor G4」で、メモリー搭載量も8GBと同等。カメラのハードウェア仕様もほぼ同じと見られる。以下に主なスペックをまとめた。機能としてPixel 9aと異なる部分をイエローにしてある。

Pixel 10aと9aのスペック比較。多くの部分が共通

ただし、カメラ機能などは最新のPixel 10以降に搭載された「オートベストテイク」や「カメラコーチ」など、多くの機能が10aでも採用されており、Pixel 9a発売時とは機能面が色々変わっている。ここは「2026年モデル」だから、というところだろう。

ワイヤレス充電やディスプレイ輝度などに変更があるところも「2026年モデル化」というイメージを感じる。

なお10aは、aシリーズとしては初めて「衛星SOS」機能に対応する。日本国内ではまだ利用できないが、利用可能な地域に持ち込んだ場合には使えるようになる。

またグローバルモデルには、いままで同様SIMカードスロットが存在した。日本モデルがどうなるかはわからない。

カラバリは変更、カメラの出っ張りがさらに少なく

サイズは微妙に変わっているが、実際持ってみた感じ、ここはさほど違いを感じない。

カラーはObsidian(黒)/Lavender(薄い紫の入った青)/Berry(鮮やかな赤)/Fog(ごく薄く緑が買ったグレー)の4色。

Pixel 10a・Obsidian
Pixel 10a・Lavender
Pixel 10a・Berry
Pixel 10a・Fog

Obsidianのみがほぼ同じで、青系はIrisから紫が入り、赤系はPeonyからより鮮やかな赤に。そして薄い白だったPorcelainは、もう少しグレーの方向へと色味が変わっている。特にLavenderは、写真だと紫の印象が薄いが、明るいところで肉眼で見た場合、写真よりも紫を強く感じる。

むしろ違いという面で大きいのは、カメラ部のわずかな「出っ張り」の処理が変わった点だ。

Pixel 10や10 Proと異なり、Pixel 10aはカメラ部の出っ張りがほとんどない。ここはPixel 9aも同様だったのだが、「少しだけ出っ張っていて、丸く縁取られていることがわかりやすい」形状から、「なだらかで少しだけ盛り上がったなめらかなガラス」形状に変わっている。

以下の写真はPixel 9aとPixel 10aのカメラ部。赤が濃い方がPixel 10a・Berryだ。よく見ると仕上げが変わり、よりフラットになったように感じられるのがわかるだろう。

Pixel 10a・Berryのカメラ部。盛り上がりがないわけではないが、より自然で目立ちにくい仕上がり
参考に、現在販売されているPixel 9aのカメラ部。フラットに近いが、盛り上がりは目立ちやすい

Pixel 10aでも強度テストを公開

明確に進化した点としては「カバーガラスの強度」だ。

Pixel 9aではGorilla Glass 3だったものが「Gorilla Glass 7i」になり、耐久性が上がっている。

Google香港の開発オフィスには「耐久試験ラボ」があり、落下や耐衝撃性、擦り傷耐性などのテストが行なわれている。

Pixel 10の表面にアクリル球を連続してぶつける耐衝撃性テスト
Pixel 10とペンやカギなどを一緒に入れてぐるぐる回転させ、擦り傷耐性をチェック

もちろんPixel 10aも同じテストをクリアーしている。今回は特別に、Pixel 10aでのテストの様子も公開された。掲載済み記事ではPixel 10でのテストだったが、この後に掲載している動画は、同じテストをPixel 10aで行なった時のものである。

Pixel 10aで耐衝撃試験
Pixel 10aで擦り傷耐性のテスト

Pixel 10や10 Proに使われるハイエンド向けの「Gorilla Glass Victus 2」の方が、より重いスマホでの耐久性に優れたコストの高い部材であるようだ。とはいえ、Gorilla Glass 7iはミドルクラススマホ向けの最新部材であり、過去の製品よりも耐久性が向上し、Gorilla Glass Victus 2に近い性能になってきたのは間違いない。だからこそテストの様子も、自信を持って公開したのかもしれない。

西田 宗千佳

1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、AERA、週刊東洋経済、週刊現代、GetNavi、モノマガジンなどに寄稿する他、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。 近著に、「生成AIの核心」 (NHK出版新書)、「メタバース×ビジネス革命」( SBクリエイティブ)、「デジタルトランスフォーメーションで何が起きるのか」(講談社)などがある。
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