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NVIDIAのAIオープンモデル「Nemotron」、日本で活用広がる
2026年7月16日 12:49
NVIDIAは15日、日本の主要企業やスタートアップ、研究機関における「NVIDIA Nemotron」の活用事例を発表した。各社は同モデルのオープンモデル、データ、ライブラリを用いて、業界特化型AIモデルやアプリケーションを構築しており、日本語や各産業に適応したAI開発の加速につながっている。
NVIDIA Nemotronは、モデルの重み、データセット、学習レシピが公開されており、業務に合わせたカスタマイズや各環境への展開が可能。同モデルは、Hugging Face、ModelScope、OpenRouter、build.nvidia.comなどで利用できる。
同社は、日本でのNVIDIA Nemotronの活用例として、日本語基盤モデル、通信業界向け基盤モデル、日本語文書理解、音声認識、研究開発支援などを挙げている。たとえば、東京科学大学はNVIDIA NeMoソフトウェアスタックを使用し、日本語処理能力やリーズニング能力を強化した基盤モデル「Swallow」を開発した。
ソフトバンク子会社のSB Intuitionsは、国産生成AI「Sarashina」シリーズの学習にNemotronを活用し、ソフトバンクは、通信業界向け基盤モデル「Large Telecom Model」を開発している。
Stockmarkは、Nemotron 3 Nano Omniを基盤とする日本語文書理解特化型モデルをリリースした。また、avatarinはNemotronを活用し、企業向けAIエージェント向けの日本語音声認識およびリーズニング機能の開発を進めている。
ENEOSホールディングスはエネルギーおよび素材分野の研究開発におけるエージェント型AIワークフローの高度化に向けて、NTTデータは「tsuzumi 2」の学習データ拡張にNemotronを活用している。日立製作所はITとOTを連携するプラットフォームを開発し、Sakana AIはモデルルーティング基盤「Fugu」にNemotronを統合した。
NVIDIAはオープンモデルについて、各国や企業が自ら制御可能なAIをカスタマイズ、展開、管理するための基盤になるとしている。日本では、高齢化や労働力の構造変化といった課題を背景に、労働力の強化や生産性維持、イノベーションの加速に貢献するAIへの需要が拡大しているという。
NVIDIA創業者でCEOのジェンスン・フアン氏は、「あらゆる国や企業は、自国のAIインフラを所有し、管理する必要があります。オープンモデルはそれを可能にします」と述べている。同社は、各国や企業、研究者が自らのニーズに合わせてAIを検証、改善、適応、保護、導入できるよう、オープンなAIエコシステムの構築を推進している。
