いつモノコト
コードレスで置き場所自由自在 SwitchBotのサーキュレーターが便利
2025年9月7日 09:30
夏の冷房シーズンになると、部屋の一部だけが冷えすぎたり、逆に空気が滞って暑苦しく感じたりと、快適さを損なう場面が増えてきます。そんなときに活躍するのがサーキュレーターです。SwitchBotのラインアップにはコード式のAC電源タイプもありますが、今回購入したのはバッテリーを内蔵し、コードレスで設置できる「SwitchBot サーキュレーター(バッテリー式)」です。
このモデルはUSB-Cケーブルまたは付属の電源ケーブルで充電が可能。風量はアプリ上では、1〜100%まで調整できますが、本体やリモコンでは9段階とざっくりした設定となります。公称では最小のレベル1で約49時間、中間のレベル5で約13時間の連続運転が可能です。首ふりや常夜灯を併用すると駆動時間は短くなりますが、日中に使って夜に充電するサイクルで十分実用的でした。
コードレスであることの利点はやはり設置の自由度。今まではエアコンの風向き的に「ここに置きたい」と思ってもコンセントが届かず妥協していましたが、本機ならピンポイントに設置できます。
適応畳数は30畳とされ、大きめのリビングでも空気を効率よく循環させられます。首振りは左右・上下ともに30度、60度、90度から選択でき、設置位置に合わせて風を行き渡らせやすい設計です。
運転モードは4種類用意されており、一般的な「送風」に加え、風量に強弱をつける「ナチュラル」、就寝時に風量を段階的に弱めていく「おやすみ」、最も静かに動作する「赤ちゃん」が選べます。常夜灯機能(明るさ2段階)や最大9時間の切りタイマー、曜日・時間を指定したスケジュール機能も備えており、生活シーンに合わせた柔軟な使い方が可能です。
操作は本体のタッチパネル、付属のリモコン、そしてSwitchBotアプリの3つに対応しています。アプリでは風量をかなり細かく調整できるほか、首振りも上下・左右それぞれのオン/オフや角度指定まで設定可能です。一方で、本体やリモコンからは風量を9段階で切り替えられ、首振りはオン/オフの操作ができます。細かい制御をしたいときはアプリ、ちょっとした操作は本体やリモコンと、用途に合わせて使い分けられるのが便利です。
筆者は、普段はSwitchBotの人感センサーと連携させ、部屋に入るとエアコンと同時にサーキュレーターがオン、出てから30分後に自動でオフになるよう設定しています。そのおかげで基本的に操作の手間はなく、生活のリズムに自然に溶け込んでいます。長時間の外出から帰るときには、アプリで事前にエアコンとサーキュレーターをオンにしておき、部屋に入った瞬間から快適に過ごせるようにしています。
実際に使ってみると、静音性の高さも印象的でした。騒音レベルは公称で最小風量時に約22dBと非常に静かで、就寝中にも十分使えます。筆者の環境では風量50%程度で運転していてもほとんど気になりません。
もともと購入の決め手は「どこでも持ち運べる」点だったのですが、使ってみてもその便利さを強く感じます。作業部屋で常用するほか、洗濯物の乾燥を助けたり、風呂上がりの脱衣所で使用したりと、日常のさまざまな場面で役立っています。
本製品は、従来のサーキュレーターが抱えていた「設置場所の制約」を解消した製品です。それだけでなく、静音性に加えて、首振り角度やモードの豊富さ、スケジュールなどの細かい調整機能、そしてスマート家電としての連携も揃っており、暮らしの空調環境を手軽にアップグレードしてくれます。
エアコンの効率を高め、省エネにもつながるこのサーキュレーターは、夏だけでなく一年を通して活躍するシーンが多そうです。







