いつモノコト

24時間身につける「Galaxy Fit3」 8カ月目の感想

サムスンのスマートバンド「Galaxy Fit3」は、2025年1月に発売された最新モデルです。前モデル「Galaxy Fit2」は2020年10月に登場して以来、約4年間新モデルが出ていなかったシリーズということもあり、筆者のような旧モデルユーザーにとっては、待望のアップデートとなりました。

筆者も長らくFit2を愛用してきましたが、Fit3が発売したタイミングで、電源が入らなくなってしまったため乗り換えました。

普段からスマートバンドをほぼ24時間装着しているため、筆者が求めるのは「通知の見やすさ」と「バッテリー持ち」の良さ。決済機能やウォッチフェイスのカスタマイズ性にはあまりこだわっておらず、運動トラッキング機能もほとんど使っていません。決済にこだわらないのは、別持ちでPixel Watchを持っているというのも理由の一つです。

Fit2から乗り換えてまず感じた大きな違いは、1.6型の有機ELディスプレイの見やすさです。画面が縦長になり、通知の視認性が格段に向上しました。LINEやカレンダーの内容をスクロールせずに一目で確認できる場面が増え、スマートフォンを取り出す機会が減っています。画面の明るさも向上しており、屋外でも視認しやすくなりました。

左がFit2、右がFit3

デザイン面も大きく変わりました。Fit2のプラスチック感が強い外観に対し、Fit3はアルミボディを採用。少し高級感が出ました。

充電は専用端子のものを使うが、既に紛失したためサードパーティ製品を購入した

健康管理機能についても進化が見られます。Fit2にも心拍数やストレス測定機能はありましたが、Fit3では血中酸素レベルの測定に対応し、睡眠トラッキング機能もより細かいデータやアドバイスを表示するようになりました。Galaxyスマートフォンと連携すれば、睡眠中のいびきの記録も可能です。

心拍数などはFit2からも搭載していた
筆者の血中酸素レベル
睡眠データ

ただし、Fit3はGPSや通話機能を搭載しておらず、通知を見ることに特化した“見る専用”のスマートバンドです。それでも、Fit2で十分満足していた筆者にとっては、不足は感じませんでした。むしろ余計な機能がないぶん、操作が軽快で使いやすい印象です。

一方で、バッテリー持ちはFit2に比べて明らかに短くなっています。Fit2は3年使いまくったときでも、一度の充電で10日は持ちましたが、Fit3では常時表示(AoD)をオンにすると5日程度、AoDをオフにしたうえで「持ち上げてオン」などの機能を抑えれば7日ほどでした。公称値では13日を謳っているので、設定によって大きく変わると思われますが、ディスプレイサイズの拡大と機能の充実が要因と考えられます。

なお、バッテリー持ちが先代モデルより悪くなるのは、最初から知っていたので問題ありません。Galaxyを使っている人は親和性も高く、買い替えを検討している方には、自然に移行できる選択肢としておすすめです。

佐々木 翼