いつモノコト

「ファン付きウェア」で夏を乗り切れるか

アイリスオーヤマのファン付きウェアを買ってみました

毎日うんざりするほど暑い日が続きますね。最近は、男女とも日傘をさしたり、ハンディファンやネッククーラーで涼を取っている人をよく見かけます。屋外作業に従事している人がファン付きウェアを着ていることも多く、その姿を見るたびに「どれぐらい涼しいのかな……」と、ずっと気になっていました。

というのも、私はあまり汗をかかない体質で、体に熱がこもりやすいのです。水分を多めに取るようにしても、汗がダラダラと流れることがありません。特に女性からは羨ましがられることもあるのですが、これが結構つらいのです。エアコンの効いた室内に入っても、体が冷えるまで時間が掛かります。

熱中症にならないように、外出時は日傘とハンディファンを持ち、ネッククーラーを装着しています。しかし、それだけでは決め手にならず、ファン付きウェアを試してみることにしました。

普段使っているネッククーラーは、大きな冷却プレートとファンがついた「COOLiFY 2S」

なぜファン付きウェアに辿り着いたかというと、暑さ対策商品について毎日のようにウェブ検索していたときに、こちらのニュースを目にしたからです。。

この生徒たちの笑顔を見て、「日常使いでもファン付きウェアはアリなのでは」と考えたのです。

そこからは具体的な商品選びにうつりました。フード付き、長袖、半袖、ベストタイプなど、様々なスタイルのモノが販売しています。ただ、デザインは男性向けが多く、日常でもファン付きウェアを着たい私には少しハードルが高めでした。

また、できれば知っているメーカーにしたい気持ちもありました。バッテリー付きの機器を身に着けるのだから、安全性は確保しておきたいと思ったのです。さらに調べていくと、ファンが別売になっている商品もあり、初めてファン付きウェアを購入する私にはセット商品がいいと考え、ファン付きの商品を探しました。

そして、アイリスオーヤマ「クールウェアCASUALセット」を購入しました。ファン、コントローラーケーブル、モバイルバッテリー、ウェアがセットになっており、すぐに使用できます。カラーはブルー、Lサイズにしました。価格は6,600円。

ファン、コントローラーケーブル、モバイルバッテリー、ウェアがセットになっています
ファンをウェアにセット。モバイルバッテリーと接続します
モバイルバッテリーはポケットに収納し、電源を入れます。手元のリモコンで電源を入れるとファンが駆動。風量調節は3段階

猛暑日にファン付きウェアを着てみた

さっそく屋外でファン付きウェアを着てみました。ファンが回ると、体の周囲に風が駆け抜けていきます。確かに涼しい。袖から空気が出ていくので、二の腕も冷えます。

ファンやモバイルバッテリーの重さは少しありますが、気になるほどではありません。

猛暑の中、屋外で長時間使っているとさすがに暑さを感じますが、そのままエアコンの効いた室内に入ると、冷たい空気がファン付きウェアの中に入り、あっという間に体が冷えます。素早く体を冷やしたいという、当初の目的が果たせたのでとても満足しています。

最近はクーリングシェルターなど、涼むために屋内に入ることが全国的に推奨されているので、体のほてりを感じたら、室内に入って涼を取り、すぐ外に戻るといった使い方もできそうです。

ファン付きウェアを着たところです。筆者は身長が164cmありますが、Lサイズは少し大きかったかもしれません
横にボタンがあり、締めるとフォルムがすっきりします
背中部分はこのようにファンが見えます。袖からも空気が流れています
フードをかぶると、首元にも風が流れてきます。日よけにもなります

屋内で使っていても、ファンの駆動音は問題なさそう。試しに大型ショッピングセンターで買い物をしましたが、誰かに振り向かれることはありませんでした。人の目を気にする必要はないのかもしれません。

あえて難点を言えば、もう少し女性向けであったり、街中で自然に見えるデザインがほしいところですね。でも、一枚はおるだけで、確かに涼しさは感じます。少しでも暑さを緩和したい人は、ぜひ検討してみてください。

鈴木 朋子

ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー 身近なITサービスやスマホの使い方に関連する記事を多く手がける。SNSを中心に、10代が生み出すデジタルカルチャーに詳しい。子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」としても活動中。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。