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猛暑で「ひと涼みスポット」増加中 コンビニ各社の取り組みを聞いた
2025年8月22日 08:40
8月も後半になりましたが暑さは変わらず、連日35℃前後の日々が続いています。日中の屋外での活動は熱中症の危険性が高いですが、各市町村では暑さをしのげる休憩場所としてクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)が設定されています。
区役所や図書館、自治体の施設などがクーリングシェルターとなっており、猛暑日(熱中症特別警戒アラート発表時)は、涼むために入っていい避難場所として開放されています。
また、クーリングシェルターとは別に「ひと涼みスポット」「まちなか避暑地」といった名称で、郵便局や薬局などを涼める場所として開放している自治体もあります。いずれも入口や店頭にポスターやのぼりが掲示されており、気軽に入りやすい雰囲気が作られているようです。
ショッピングセンターのイオンも、全国で約1,200カ所が各自治体からクーリングシェルターに指定されており、指定されていない店舗でも、独自に3,300カ所に「イオンのクールスポット」を設置しています。
イオンでは店内でのウォーキングも推奨しており、2024年時点で全国の141モールでウォーキングコースを設置するといった取り組みも行なわれています。
自治体や企業独自の熱中症対策が行なわれるなかで、街中で一番多く見かけるコンビニではこうした取り組みはされているのでしょうか。ローソン・ファミリーマート・セブン-イレブンに問い合わせてみました。
ローソン
ローソンでは千葉県柏市と東京都練馬区の熱中症対策の取り組みに参画しており、柏市では「クールスポット」として市内の23店舗、練馬区では「クーリングスポット」として区内の35店舗を開放しています。
対象店舗では柏市と練馬区が作成したポスターを店舗内に掲示し、暑さを感じた際に一時的に涼を取れる場所として、気軽に休憩できることを伝えているそうです。
このほかにも「暑い夏を乗りきろーソン」と銘打ち、埼玉県と京都府の店舗では熱中症対策を呼び掛けるステッカーを掲出したり、店舗独自で涼を感じられる商品などを集合陳列するなどの取り組みも行なわれているようです。
ファミリーマート
ファミリーマートも練馬区と協業しており、区内66店舗をクーリングスポットとして開放しています。各店舗では、入口などにクーリングスポットの目印となるタペストリーが掲示されており、幅広い年齢層の人が気軽に立ち寄れる場所として提供しているとのことです。
このほかファミリーマートでは、47都道府県ごとのオリジナル熱中症対策啓発動画を、7月1日~14日に店内で放映するといった取り組みも行なっていました。
セブン-イレブン
セブン-イレブンは自治体との取り組みなどはされていませんが、店舗独自で「暑いので中で涼んで行ってください」といった張り紙をしている店舗もあります。
このほかにも、熱中症対策として「冷凍おしぼり」の無料配布を一部店舗で実施している事例もあります。こうした取り組みはあくまでも個店の判断になるようですが、セブン&アイ・ホールディングス 広報によると「本部としては、そういった加盟店様の取り組みを、積極的に他店にご紹介・共有をしています」とのことでした。
残暑といえど、9月以降も厳しい暑さは続きそうです。屋外の活動に不安を感じたら、無理せずにこうした施設を利用してみてください。






