いつモノコト

ケーブル1本で仕事環境が整う「Anker PowerExpand」

テレワークが常態化して久しいところですが、筆者の仕事環境に必須になっているのが「Anker PowerExpand 7-in-1」です。USB Type-Cで接続可能な多機能ハブで、USB Type-A、PD対応USB Type-C充電ポート、HDMI、有線LANポートなどを、ケーブル1本でPC本体と接続し、利用可能な便利アイテムです。

筆者の場合、仕事用のノートPCは32型の4Kディスプレイ、有線LAN、Webカメラなど周辺機器を繋いで使いますが、ノートPCを家の中で移動して使ったり、外出時に持ち出したりすると、帰ってくるたびにこれらの周辺機器を繋ぎ直すのはけっこう面倒です。

Anker PowerExpand+ 7-in-1の「7」はインターフェイスの数で、2つのUSB Type-Aポート、Power Delivery対応USB Type-C充電ポート、HDMIポート、microSD&SDカードスロット、有線LANポートの7つの機能を備えています。購入時の価格は4,799円でした。ただ、筆者が使っているのは古いモデルで、現在は8-in-1となっており、データ転送用のUSB Type-Cポートが追加されるなどさらに機能が強化されています。

2つのUSB Type-Aポート
有線LANポート
左からHDMI、microSD&SDカードスロット、Power Delivery対応USB Type-C充電ポート

本製品はこれらの機能を、USB Type-Cケーブル1本で繋げるだけで利用できるのがメリットです。昔のノートPCには、これと似たような専用ドックが用意されているモバイルノートPCなどがあり、筆者はそうしたノートPCを購入すると必ず専用ドックも購入していました。

専用ドックは本製品と同様に、映像出力や有線LAN、USBコネクタ、ACアダプタ接続ポートなどを備え、ノートPCをドックに接続することで外部ディスプレイやUSBの外付けキーボード、マウス、電源などを簡単に使うことができ、とても重宝しました。ただ、専用ドックは基本的に割高で、価格は数万円しましたし、専用なので他のノートPCに乗替えた場合は使えません。しかし、現在使っているノートPCは専用ドックがそもそも用意されておらず、どうしたものかと思っていたのですが、本製品によって問題は解決しました。

ケーブル一本で外部ディスプレイも電源も有線LANも

現在では、キーボードもマウスもBluetoothで接続していますが、仕事でノートPCを使うとなると有線LANや外部ディスプレイは最低限使いたいところです。本製品に予めそれらのケーブルを繋いでおけば、USB Type-CケーブルをノートPCに接続するだけで全ての機能が利用できます。家の中を移動する時は外し、戻ってきたらケーブルを1本繋げるだけ、というのはとても楽です。

ただし、HDMI端子から映像を出力するには、ノートPC側がThunderbolt 3以上に対応したUSB Type-Cコネクタを備えている必要があります。見た目がUSB Type-CでもThunderbolt 3ではない場合があるので仕様を確認しておいたほうがよいでしょう。

有線LAN、電源用USB Type-C、HDMIを接続したところ

また、特に助かっているのが電源も同時に供給できることです。最近のノートPCは専用のACアダプタだけでなく、USB Type-Cで電源を供給できるものがありますが、筆者もそうした製品を使っています。Anker PowerExpandは、Power Delivery対応のUSB Type-C充電ポートを備えているため、そこに必要な電力を供給可能な充電器を接続し、ノートPCに繋げば、電源供給を含む全ての機能がケーブル1本で利用可能になります。外付けディスプレイ、有線LAN、電源をまとめて接続でき、前述の専用ドックに匹敵する便利さがあります。これはもう手放せません。

ノートPCによってはUSB Type-Cから充電が可能で、ACアダプタを使わずに利用できます
会社で接続したところ。ノートPCとはケーブル1本で接続できます

専用ドックと違って、ノートPCが変わっても使い続けられますし、価格もお手頃なのが強みです。筆者は自宅にも会社にも同じものを用意して使っています。

清宮信志