いつモノコト

今年の夏はミニマルな扇子でいきたい

西川庄六商店「A-flat扇子」ブラック

いつもコーヒー豆を買っているカルディである日、何かのキャンペーンのノベルティグッズとして扇子を貰いました。初夏になって暑くなってくると、これがなかなか活躍。使わない時は折りたたんでコンパクトに収納できるという点も、改めて使ってみるとやはり便利です。そこで、ちゃんと売られている扇子を探してみました。

今回買ってみたのは西川庄六商店の「A-flat扇子」です。価格は5,500円とあまり安くはありませんが、一風変わった仕様です。パッと見でもわかりますが、親骨(両端のパーツ)にアルミが使われており、親骨の外側に埋め込むようにして竹が貼られています。この竹により、骨を束ねている要(かなめ)が隠れており、名前にもあるようにフラットなデザインになっています。

また親骨のシルエットも、片方が膨らんでいるのではなくストレートです。装飾されがちな中骨もシンプルで、全体的にミニマルなデザインでまとめられています。

無料でもらえるノベルティグッズではないため、さすがに扇面(綿)はパキっと張りがあり、バラララッと小気味よく開閉できて、開いた状態がビシッと決まります。

アルミ製の親骨は持つと少しひんやりします。竹など自然素材のものと比べると少しだけ重いですが、簡単にはたわまない安定感があります。長さは18cmで、20cm前後が多い扇子の中では、比較的コンパクトです。

カルディで貰ったノベルティグッズの扇子(右)と。一般的なサイズより少しコンパクトです
パッケージはシンプル
片貼りなので裏返すと中骨が全部見えます
扇面は綿製。使い始めだからか、和服や和雑貨によくある香りがします

最近はもっぱら、お風呂上がりで体が火照っている時に、エアコンの温度を下げるほどでもないという場面で活躍しています。軽く扇いで涼を取れば快適。いつの間にか汗が引いています。ほかにも食事の直後など、室温ではなく主に身体側の変化で汗ばむといった、短時間の体温上昇なら、扇子ぐらいで事足ります。もちろん外出時にも、折りたためる扇子は収納しやすく便利です。

今回買った商品はちょっと変わった仕様なので価格は高めですが、歴史ある扇子のメーカーでも通常の商品は3,000円ぐらいからラインナップされています。伝統的な素材や柄のほかに、モダンなカラーの組み合わせをラインナップしているメーカーもあります。百貨店などでは「和雑貨」などと分類されているようです。改めて探してみると、琴線に触れる商品が見つかるかもしれません。

太田 亮三