いつモノコト

無印良品のネーム印はフォントのカスタマイズが可能

今回紹介するのは、無印良品の「ネーム印」である。インク内蔵のいわゆる認印で、10年くらい前に購入してずっと愛用している。現在も販売されているのだから結構なロングセラー品だ。

その特徴はなんといっても無印良品ならではデザインだろう。同ブランドのコンセプトに共通する無駄のないシンプルなテイストとなっており、全体がアルミ製で質感も高い。日本製だそうだが、税込990円と手頃だ。

外観はシンプルそのもの

それだけでも“買い”なのであるが、このネーム印はフォントなどをカスタマイズできるというので触手が伸びてしまったのを思い出した。最初から名前が彫られている三文判タイプではなく、Webサイトで印面をオーダーして後日その印面だけが届くというシステムになっている(筆者が購入した当時は、オーダーは郵送だったと記憶している)。

フォントは楷書体、古印体、篆書体、行書体、ゴシック体、ポップ体から選べる。筆者はちょっと変わった印影にしたくて篆書体を選んだ。その上、認印はふつう名字だけだが、フルネーム+“印”という字を入れて「武石修印」(“武石修の印”という意味)の文字でオーダーしたのだった。この“印”の字を入れるのは篆刻などに見られる1つのやり方であるが、筆者の場合ちょうど4文字になってバランスが良くなるので入れたという意味もある。

印面は綺麗に彫刻されていて何ら不満はない

そうしてできあがった印影はなかなかにかっこ良く、大いに満足できるものだった。おしゃれなハンコから、古風な印影が出てくるというのも面白くて気に入った部分である。

なおインクの色は、筆者が選んだ朱の他に、青、紫、桃、緑など全6色から選べる。もちろんインクは補充可能だ(別売)。ちなみに印影は直径9mmで、丸枠無しも指定できる。

印面は漢字、平仮名、片仮名を4文字まで入れられるので、例えば、平仮名にした名前を桃色のインクで、といったようにちょっと個性のある認印を作ってみるのも面白そうである。

武石修

1981年生まれ。2006年からインプレスのニュースサイト「デジカメ Watch」の編集者として、カメラ・写真業界の取材や機材レビューの執筆などを行う。2018年からフリー。