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「日本の技術の結晶」最上級G-SHOCKの本気度

カシオ計算機は27日、「G-SHOCK」の最上級ライン「MR-G」の30周年記念モデル「MRG-BF1000EB-1AJR」を6月12日に発売するにあたり、発表会を開催。製品の特徴や、第5章に入ったという今後のMR-Gの展開について語られた。MR-G FROGMAN「MRG-BF1000EB-1AJR」“ブライニクル”はBluetooth電波ソーラーの腕時計で、価格は121万円。数量は世界限定800本。国内では約100店舗で販売される予定。

「MR-G」(エムアールジー)の誕生30周年を記念して開発された特別仕様の「MRG-BF1000EB-1AJR」は、極海の氷柱「ブライニクル」がテーマで、極限環境での希少な自然現象や冒険心といった世界観を反映したもの。

ハイライトとなるのは、コバルトクロム合金「コバリオン」を使用したベゼルのボルテックスカット。これは、円形のベゼルパーツに対しカット面の並びが渦巻状にズレているデザインで、ダイヤモンド研磨の第一人者という小松一仁氏が監修、1日に10枚未満という、時間をかけて生産される希少なパーツになっている。

ベゼルのボルテックスカット

フロッグマンの特徴的な左右非対称・オフセットデザインの中でも、特に目を引く2カ所のビスヘッドには、57面カットのラボグロウン・ブルーサファイアを配置している。ブルーサファイアは「冷静な判断力をもたらす」という守護石として珍重されてきたこともあり、極限状態への挑戦や冒険でも冷静さを失わないように、という想いを込めたという。

2カ所のビスヘッドにブルーサファイア
秒針や小針にもブルーのアクセントカラーが仕込まれており、光の反射で目立つようになっている

ビスヘッドは通常、表側からビスが通されるが、“ブライニクル”はケースの裏側からビスを通す特別仕様で、その空けたスペースにサファイアを装着している。

裏蓋中央にサファイアガラス。左側の上下2カ所(サファイアを配した場所の裏側)からビスが通されている

製造は山形カシオ。同社の中でも優れた技能を持つ人が担当するプレミアムプロダクションラインにて生産される。カシオが独自開発した製造装置なども駆使し、デザインから素材、製造拠点に至るまで日本品質にこだわった体制になっている。

「匠との共創や日本の伝統工芸だけでなく、コバリオンや64チタンも日本で開発されたもの。日本国内の技術の結晶で、その高みを目指していく」(カシオ計算機 デザインセンター長の長山洋介氏)。

パッケージはプロテカの収納ケース

技術や性能に“日本の美意識”をプラス

G-SHOCK「MR-G」の初代モデルは1996年に発売された「MRG-100」。「風格ある本物」を目指し、Majesty(威厳)、Reality(事実、本質)の頭文字をとって「MR-G」(エムアールジー)とした。

歴代のMR-G
1996年発売の「MRG-100」

初代MR-Gの開発は、G-SHOCKの生みの親である伊部菊雄氏の「ビジネスマンが使える、上質なG-SHOCKを作りたい」という想いからスタート。ケース・ブレスレットは金属製が前提で、メタルケースで耐衝撃性能を実現するという難題に挑戦した。

MR-Gはこれまでに累計100モデル超を展開。時代の先端技術を取り入れてきたほか、近年は初代G-SHOCKやフロッグマンといった人気・定番モデルを元にしたMR-Gも登場。今日では日本のクラフトマンシップやものづくりの哲学などとの融合も図り、「情緒的価値や文化的価値、日本独自の美意識を取り込んだG-SHOCK」(カシオ計算機 営業本部 国内営業統轄部長の川合義宣氏)というブランドに進化している。

川合氏
累計100モデル超を展開

MR-Gの販売数は国内だけをみても拡大しており、直近12年で約7倍、“G-SHOCK 45周年”を迎える2028年にはこれが10倍に拡大すると見込んでいる。「一方で、まだ道半ば。これからも挑戦する。かつては“たかがカシオ”と言われた時代もあったが、常識にとらわれない発想や信念を持ち続けてきた。その積み重ねが今日のG-SHOCKにつながっている」(川合氏)と、カシオのDNAにもなっている“挑戦する姿勢”は今後も貫いていく方針だ。

MR-Gの販売数は国内だけをみても拡大している

30周年を迎えたMR-Gだが、これまでの展開は4段階に分類されている。そして今回発売されるMRG-BF1000EB-1AJR“ブライニクル”は、第5章の幕開けを告げる製品、という位置付けになっている。

MRG-BF1000EB-1AJR“ブライニクル”を披露する長山氏

「ユーザー体験やライフシーンを描きながら開発を進めている。MASTER OF Gなどの、過酷な環境に耐えられる性能をコアに据えて、雄大な自然現象やアドベンチャー、そういったシーンや世界観で開発している。冒険心をかき立てるような、感性に響くものづくりをしていきたい」(長山氏)と、今後の方針が語られている。

MR-Gの開発方針

窪塚洋介「砂漠に行きたくなる」

発表会には特別ゲストとして俳優の窪塚洋介も登場した。

腕時計を含めて、モノを選ぶ際には「これを着けたい、好きだ」という直感を大事にしているとのことで、プレゼントでもらったり、たまたま買えたりといった「ご縁があるもの」も大事にしているという。G-SHOCKについては、10代の頃に「仲間が着けていたG-SHOCKを見て欲しくなり買ったこともあった」とか。

この日腕に着けていた新作のMRG-BF1000EB-1AJRについては、「唯一無二の存在感がある。着けてみると軽く、バンドはしなやかにフィットして、“纏える”感じがある素敵な一品」と雰囲気や装着感についてコメント。「冒険に出たくなると言うと大げさかもしれないが、砂漠に行きたくなる」と感性に響いている様子も語り、「日本の技術とセンスが共存している、ほかにない唯一無二の時計」と太鼓判を押していた。

窪塚洋介
軽くて「“纏える”感じがある」とコメント
冒険をイメージし、クルーザーで発表会が開催された