ニュース
OpenAI、GPT-5.5を公開 「任せる」知性を大幅向上
2026年4月24日 09:16
OpenAIは23日(米国時間)、最新のAIモデル「GPT-5.5」を提供開始した。「ユーザーが何をしようとしているか」を素早く理解し、作業の多くを自律的にこなせる点が新たな特徴で、コーディングやデバッグ、オンライン調査、データ分析、ドキュメントやスプレッドシートの作成、ソフトウェアの操作、タスクが完了するまでツールを切り替えて作業を進めるといった能力を高めている。
ChatGPTと、CodexのPlus、Pro、Business、Enterpriseユーザー向けに提供を開始。また、ChatGPTのPro、Business、Enterpriseでは上位モデルのGPT-5.5 Proが、ChatGPTのPlus、Pro、Business、Enterpriseでは推論モデルのGPT-5.5 Thinkingが利用可能になる。なお、APIの展開には異なる安全対策が必要なため準備中で、まもなく対応予定としている。
全てのステップを細かく管理すること無く、GPT-5.5にタスクを任せて、計画立案からツール利用、作業の確認などを経て実行。エージェント型コーディングやコンピュータ操作、ナレッジワークなどで高い能力を発揮するという。
また、前バージョンのGPT-5.4に対し、はるかに高いレベルのインテリジェンスを発揮しながら、同じCodexタスクを完了するために必要なトークン数が大幅に削減され、効率性も向上した。GPT-5.5では、「競合する最先端のコーディングモデルの半分のコスト」で、最先端のインテリジェンスを提供できるとしている。
ベンチマークでは、コマンドラインワークフローをテストする「Terminal-Bench 2.0」が82.7%。GPT-5.4(75.1%)、Claude Opus 4.7(69.4%)を大きく上回る。GitHubイシュー解決を評価する「SWE-Bench Pro」は58.6%で、GPT-5.4を引き離している。
特に、大規模なシステム全体でのコンテキストの保持、曖昧な障害の推論、ツールによる仮定の検証、周辺のコードベースへの変更の反映など、実際のエンジニアリング業務に不可欠な領域において、より優れた性能を発揮するという。
ナレッジワークにおいても、ドキュメント、スプレッドシート、スライドの生成において、GPT-5.4を上回っているほか、Codexのコンピュータ操作スキルと組み合わせることで、GPT-5.5は、モデルが実際にユーザーと共にコンピュータを操作しているかのような感覚で活用できるとする。
推論能力を高めた「GPT-5.5 Thinking」や上位モデルの「GPT-5.5 Pro」も展開する。
GPT-5.5 Thinkingは、コーディング、調査、情報の統合・分析、文書を多用するタスクといった専門的な業務に優れ、特にプラグインを使用する際に効果が高いという。
GPT-5.5 Proは、レイテンシの改善により、負荷の高いタスクでも実用性が向上。GPT-5.4 Proと比較し、ビジネス、法務、教育、データサイエンスの分野で、より包括的、構造化され、正確、関連性が高く、有用であると評価された。
一方で、サイバーセキュリティへの対策を強化。次世代のサイバー防衛に向け、GPT-5.2以降から潜在的なサイバー悪用を防ぐためのセーフガードを導入しているが、GPT-5.5ではより厳格な分類器(classifiers)を導入。リスクの高い活動や機密性の高いサイバーリクエストに対する管理を強化し、繰り返される悪用に対する保護機能を追加している。
また、重要インフラの防御を担う組織など、一部の認証済みユーザーに限定して、GPT-5.5の高度なサイバーセキュリティ機能へのアクセス制限を緩和して提供する。この利用には厳格なセキュリティ要件の遵守が必要となる。






