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事業者版マイナポータル「Gビズポータル」3月27日スタート

デジタル庁は、事業者向けオンライン行政サービス「Gビズポータル」のアルファ版を3月27日から開始する。「GビズID」と連携し、事業者における行政サービスの窓口となるサービスを目指す。

個人向けの「マイナポータル」のように、行政サービスのオンラインでの事業者における窓口を目指すもので、行政手続や補助金の申請、申請者と士業者や行政機関等の間でのやり取りなどの窓口を整理し、デジタルサービス上で完結させる。

行政サービスのオンライン申請は、厚生労働省や消費者庁、農林水産省など所管する省庁によって窓口が異なり、さらに各省が所管する独立行政法人が窓口になる場合もある。申請者からは窓口や方法がわかりにくく、事前調査の負荷が高い。こうした課題解消を狙うのが「Gビズポータル」となる。

行政サービスを利用するための事業者向けID「GビズID」を活用する。GビズIDは3月末時点で144万IDが発行されているが、この基盤を活用し、多くの手続きをオンラインで行なえるようにする。Gビズポータルの主な機能は、「横断検索」「電子ロッカー」「手続きジャーニー」の3つ。

AI活用の「横断検索」

横断検索は、26府省庁横断・24,000以上の手続や補助金を生成AIを活用しながら、わかりやすく整理するもの。Gビズポータルから各省庁の補助金申請などを探しやすくする。

自然言語で検索し、目的とする補助金申請などをわかりやすく表示できるもので、単なる文字の一致検索だけでなく、意味や関連する情報にあわせた検索結果につなげる。また、画面上部に「生成AI由来の情報を表示」というボタンがあり、オンにすると、AIを活かした関連情報を見つけられるようになる。

横断検索に含まれるのは、公開中の補助金(Jグランツで公開している情報)と、昨年度の補助金、行政手続。生成AI由来の情報は昨年度の補助金と行政手続の検索のみが対応する。生成AI由来の情報はデフォルトでは表示されず、利用者が「同意」した場合のみ表示することで、ハルシネーション(誤情報)への対応とする。

やり取りをオンライン集約する「電子ロッカー」

電子ロッカーは、申請者や申請者を支援する士業、行政手続きの審査をする行政機関のやり取り(書類のやり取り)を、オンライン上で完結する機能。電子ロッカー上にファイルをアップロードし、事前の相談や修正の依頼を行なえる。

GビズIDでログインするため、本人確認が容易となるほか、これまで紙やメールで行なっていた、申請書類のやりとりをデジタル化し、安全性と効率の向上を図る。電子ロッカー機能を活用したやりとりは「GビズIDで指定する」「メールアドレスで指定する」「URLとパスワードを伝えて共有」の3種類が用意される。

消費者庁が4月から開始する「フードバンク認証制度」などで活用予定。

やりたい事業に必要な手続きを表示「手続きジャーニー」

手続きジャーニーは、事業を始める際などに、必要な一連の手続を一カ所でまとめてわかる機能。例えば「カフェを開業したい」というシーンでは飲食店営業許可(厚生労働省)、防火対象物使用開始届(総務省/消防庁)、食品製造許可(厚生労働省)など、複数の省庁にまたがる手続きが必要となる。

こうしたやりたいこと(カフェ開業)について、必要な複数の手続きを一度にまとめて表示し、開業まで迷わずに進められる。アルファ版では、「カフェの開業」「創業(株式会社設立)」「フードバンク認証」の3つから対応を開始する。