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スカパーJSAT、NASA「アルテミスII」計画でアジア唯一の地上局
2026年1月27日 14:45
スカパーJSATは、NASAが2月以降に実施する有人月周回ミッション「アルテミスII」において、宇宙船「Orion」からの一方向ドップラー測定信号を受信する地上局として選定された。今回の測定で地上局に選定されたアジアの民間企業は、スカパーJSATのみとなる。
スカパーJSATの地上局は、「Orion」打ち上げ後の2026年2月から4月にかけて、地球周回軌道とシスルナ空間(地球から月までの空間)での信号測定を行なう。具体的には、3基の13.5mアンテナ設備を活用し「Orion」からの電波を受信、周波数遷移(ドップラーシフト)を高精度に測定し、取得した追跡データをNASAへ提供することで、ミッションの安全な遂行を支援する。
スカパーJSATは、国内6拠点の衛星管制施設に多数のアンテナ設備を保有。今回活用される地上局設備は、2025年9月に開始した民間向け近地球追跡ネットワークサービス「JSAT Space Line」でも使用されてきたもので、月探査への活用は初。
また、スカパーJSATは、三菱電機、三井物産と共同で、特別目的会社(SPC)として「株式会社トライサット・コンステレーション」を設立した。新会社は、スカパーJSAT、三菱電機、三井物産、QPS研究所、Synspective、アクセルスペース、三井物産エアロスペースが共同で2025年12月24日に落札した、防衛省の公告「衛星コンステレーションの整備・運営等事業」の事業契約締結主体。スカパーJSATと三菱電機が同率最大株主となり、両社からそれぞれ代表取締役Co-CEOが就任する。
事業内容は、衛星コンステレーションの整備・運営等事業における画像データ取得や、専用地上施設の運用等。
スカパーJSAT、三菱電機、三井物産の3社は、2026年1月19日に防衛省と本事業に関する基本協定書を締結しており、同協定書に定められた落札者による「事業者の設立」の条件を満たすことになる。2月には防衛省と事業契約を締結する予定。
