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グーグル、AIで都市型鉄砲水を最大24時間前に予測
2026年3月13日 13:03
Googleは3月12日(米国時間)、AIを活用して公開情報から過去の洪水データを構築する手法「Groundsource」を発表した。都市部で短時間に発生する洪水「鉄砲水(フラッシュフラッド)」を対象にした予測モデルの開発に活用する。
同手法は、公開されている報告や記録をAIで分析し、災害発生に関する高品質なデータとして整理するもの。Geminiを用いて数十年分の公開レポートを解析し、150カ国以上で発生した260万件以上の洪水事例を特定した。
さらにGoogle Mapsを用いて各事例の地理的範囲を特定し、都市部の鉄砲水に焦点を当てたデータセットを構築。このデータを用いて新たなAIモデルを学習させることで、都市型鉄砲水を最大24時間前に予測する取り組みを進めている。
同社はこれまで、自然災害に関する早期警戒情報を提供してきた。一方、都市部の鉄砲水は短時間で発生することが多く、精度の高い過去データが不足していたため、AIによる予測モデルの開発が困難だった。Groundsourceは公開情報を整理し、このデータ不足の解消を図る。
同モデルによる都市型鉄砲水の予測は、Googleが提供する洪水情報サイト「Flood Hub」で利用可能。Flood Hubではこれまで河川洪水の予測情報を提供しており、150カ国以上で約20億人を対象とした洪水予測に対応している。
また、都市型鉄砲水のモデルとデータセットは、「Google Earth AI」の一部として公開する。研究者やパートナーが利用できるベンチマークとして提供し、都市部の災害予測研究の拡張を目指す。

