ニュース

スカパーJSAT、SpaceXで次世代通信衛星3機打上げ 27年に

JSAT-32のイメージ

スカパーJSATは、次世代通信衛星「JSAT-31」「JSAT-32」の打上げについて、SpaceXをパートナーに選定し、契約を締結した。SpaceXはロケットの調達と衛星打ち上げ輸送サービスを提供する。すでに契約締結済みの「Superbird-9」を含む衛星3機は、2027年より順次打ち上げ予定。

「JSAT-31」と「Superbird-9」はフルデジタル化された通信ペイロードを搭載し、打ち上げ後も軌道上で通信地域や伝送容量を柔軟に変更できる「フレキシブル衛星」。日本を含むアジア太平洋地域において、15年以上にわたり多様なニーズに応える衛星通信サービスを提供できる。

さらに「JSAT-32」の導入により、Kaバンドの通信容量を大幅に増強。これにより、現在保有する17機の静止軌道衛星で提供してきた通信容量を倍増させることが可能で、航空機内インターネット接続や安全保障分野など、より効果的かつ効率的なマルチバンドによる通信サービスを提供する。

スカパーJSATは、SpaceXの草創期から協力関係を築き、2016年の「JCSAT-2B」「JSAT-144C」、2019年の「JCSAT-1C」と複数の衛星を打上げてきた。今回もSpaceXを信頼できるサービス事業者の1社として選定したとしている。