ニュース

駿河屋の全商品がメルカリでも購入可能に 資本業務提携

メルカリと駿河屋は、エンタメ・ホビー領域のグローバルコマースに関連し、資本業務提携契約を締結した。

提携により、メルカリのグローバル展開やAI・テクノロジーへの知見と、駿河屋が長年蓄積した商品カタログデータや在庫、国内外の店舗網や鑑定力を連携させる。これにより「世界中の需要に応える、エンタメ・ホビー領域における日本最大級の品揃えと、安心・安全な取引環境を実現する」としている。

駿河屋の全商品がメルカリでも

メルカリのマーケットプレイス上に駿河屋の全商品を連携する。これにより、メルカリはエンタメ・ホビー領域において日本最大級の商品数を実現するとしている。

駿河屋の公式ECサイトは、「駿河屋.jp」と「メルカリ駿河屋店」のみになる。両サービス上で、駿河屋.jpの全商品を同一価格で購入できる。

グローバル市場向けでは、メルカリグローバルアプリ上で駿河屋の公式ECサイトを展開し、世界中のユーザーが駿河屋のエンタメ・ホビー商品を購入できるようにする。

また、両社により「日本のエンタメ・ホビーカルチャーの発信拠点となる『旗艦店』を国内外で展開する」という方針も明らかにされている。

さらに、オンラインとオフライン店舗を組み合わせた「グローバルOMO」(オンライン・オフライン連携)を推進し、エンタメ・ホビー商品の流通だけでなく、日本ならではのリユース文化や体験を世界に向けて提供し、新しい価値循環の創出を目指すとしている。

拡大するエンタメ・ホビーの越境取引

メルカリは中期経営戦略としてグローバル展開にも注力しており、2019年に開始した越境取引事業の流通総額は過去3年で15倍以上に成長、年間900億円を超える規模に拡大しているという。特にエンタメ・ホビー領域は越境取引の60〜70%を占めるなど、グローバル展開において重要なカテゴリーとしている。

駿河屋は、国内外に152店舗(2025年12月時点)を展開するリアル店舗網を持つほか、フィギュア、トレーディングカード、ゲーム、アニメグッズなど、幅広いカテゴリーを対象に、数千万点規模の商品在庫、約3,000万件以上の商品カタログデータ、長年蓄積した真贋鑑定ノウハウを有する。

世界的にも、日本のアニメ・ゲーム・漫画・キャラクター・ファンシーグッズといった高い評価を受けるエンタメ・ホビー商品の流通市場は、急速に拡大している。一方、グローバル市場では正規流通が整備されていない地域も多く、安心して買い物ができる、信頼性の高い流通基盤が求められているという。

メルカリと駿河屋は、それぞれが持つ強みを組み合わせ「安心・安全に日本の多様な文化的価値を世界へ届ける新たな流通モデルの構築を目指す」としている。