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ディズニー、OpenAIに10億ドル出資 Soraでミッキーなどのキャラ動画生成
2025年12月12日 01:38
ウォルト・ディズニー・カンパニーとOpenAIは11日、3年間のライセンス契約を締結した。これに伴い、動画生成AI「Sora」において、ディズニー、マーベル、ピクサー、スター・ウォーズなど200以上のキャラクターを生成し、短い動画を制作できるようになる。
あわせて、ファンが作成したSoraのショート動画の一部がDisney+でストリーミング配信される。
両者は、ユーザーの安全とクリエイターの権利を保護する責任あるAI利用への共通の取り組みで合意するとともに、ディズニーはOpenAIのAPIを活用してDisney+向けを含む新製品やツール、体験を構築。従業員向けにはChatGPTを導入する。契約の一環として、ディズニーはOpenAIに10億ドルを投資し、追加の株式購入権を取得する。
この契約により、SoraとChatGPT Imagesにおいて、2026年初頭にディズニーの複数ブランドライセンスキャラクターを用いたファン創作動画の生成を開始する。創作できるキャラクターは、ミッキーマウス、ミニーマウス、リロ、スティッチ、アリエル、ベル、ビースト、シンデレラ、ベイマックス、シンバ、ムファサなど。
また、「エンカント」「アナと雪の女王」「インサイド・ヘッド」「モアナ」「モンスターズ・インク」「トイ・ストーリー」などの登場キャラクターのほか、マーベルやルーカスフィルムのキャラクターも、アニメーションやイラスト版で登場する。ブラックパンサー、キャプテン・アメリカ、デッドプール、グルート、アイアンマン、ロキ、トール、サノス、ダース・ベイダー、ハン・ソロ、ルーク・スカイウォーカー、レイア、マンダロリアン、ストームトルーパー、ヨーダなどが含まれる。
契約の一環として、OpenAIは信頼性と安全性の向上に向けた責任ある措置の実施を約束した。例えば、サービス全体における年齢に応じたポリシーの導入などが含まれる。またOpenAIとディズニーは、違法・有害コンテンツの生成を防止する管理策の維持、モデルの出力物に関するコンテンツ所有者の権利の尊重、個人の声や肖像の使用の適切な管理などで共通の取り組みを約束した。
OpenAIのSora 2については、高品質な音声付き動画が作成できる一方で、「ドラゴンボール」や「ポケモン」など日本のアニメやキャラクターに酷似したキャラクターが作成できるとして、公開直後から疑問の声が上がり、その後対策により防がれている。ディズニーについては当初より対策されていたが、今回の契約によりディズニーキャラの動画をユーザーがSoraなどで生成可能になる。ただし、この契約にはタレントの肖像権や音声は含まれない。


