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日産、AWSで「ProPILOT」など車載ソフト開発加速
2025年12月2日 12:27
Amazon Web Services(AWS)は、日産自動車がSoftware-Defined Vehicle(SDV)を開発するクラウド基盤「Nissan Scalable Open Software Platform」をAWS上に構築したと発表した。同プラットフォームは、グローバルエンジニアリング環境の近代化を目指す日産において、デジタル変革の重要なマイルストーンとされている。
SDV開発において、ソフトウェアが車両の主要機能や性能を定義するようになる中、日産は「Nissan Scalable Open Software Platform」によって以下を実現していく。
- アイデアをデジタルスピードで機能へと変える、より迅速な開発サイクル
- 高度なテスト機能による品質保証の向上
- グローバル開発チーム間でのボーダーレスなコラボレーション
日産はすでに開発効率の向上を実現しており、車載ソフトウェアのテスト実行時間を75%削減。従来手動で行なっていたテスト手順を完全自動化した。また、世界中に在籍する5,000人以上の開発者が、物理的な所在地に関係なく、標準化されたツールとリソースに即座にアクセスできる共通の開発環境の構築を目指し、取り組みを進めている。
SDV開発におけるAI活用も拡大。2025年9月に開発試作車の運転能力を公開した次世代ProPILOTは、複雑な一般道を含む走行においても運転支援技術を実現するもので、2027年度に国内の市販車へ搭載される予定。
日産は、自動車産業の変革期をリードするため、SDVでのソフトウェア開発は重要な戦略としており、「Nissan Scalable Open Software Platform」は自動車業界における重要な競争優位性になるとしている。
