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災害時にビル屋上からドローンで情報収集 三井不動産とKDDI
2025年11月14日 18:17
三井不動産とKDDIスマートドローンは、大規模災害時に上空から情報収集する目的で、日本橋三井タワーの屋上にてAIドローンの遠隔飛行実証実験を実施した。11月13日の避難訓練に合わせて行なわれたもので、都心エリアの高層ビル屋上でAIドローンの遠隔飛行実証実験を行なうのは日本初としている。
実証実験では、首都直下型地震などの大規模災害発生時を想定し、自動充電ポート付きドローン「Skydio Dock for X10」と、衛星通信「Starlink Business」を屋上に設置。屋上からの自動離陸・着陸や、広域映像の撮影を行ない、有事における日本橋周辺エリアでの情報収集の有効性を検証した。
ドローンは遠隔で飛行指示と自動撮影が実施され、建物・道路・人流の状況を上空から広範囲に把握可能なことが確認された。また、衛星通信「Starlink Business」により、安定した映像伝送が可能なことも確認されている。
三井不動産は、2019年に発表した「日本橋再生計画 第3ステージ」でモビリティを戦略領域として位置づけており、日本橋エリアの防災機能強化のため、次世代モビリティとするドローンの実装を検討してきた。
KDDIスマートドローンは、ドローンポートを日本中に1,000カ所設置するなどしており、日常・非常時を問わずどこでも10分でドローンが遠隔操縦で駆けつけられる「ドローンの社会基盤化」を目指している。
両社は今回の実証実験を通したドローンの有効性検証を元に、安心・安全な街づくりを推進していく方針。




