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板橋区で災害時ドローン物流を検証 河川上空を活用

実証で使用するドローン「FPV logistics B-05」

東京都板橋区で、災害時を想定したドローン物流の実証実験を1月27日に実施する。新河岸川を中心に設定したドローン航路を用いて、災害時の物資輸送ルートとして運用できるかを検証する。

実証は、JR東日本、FPV Robotics、コア、板橋区による「WaaS共創コンソーシアム」の取り組みとして実施。ドローンには衛星測位システム「みちびき」のセンチメータ級測位補強サービス「CLAS」に対応した受信機を搭載し、ルートに沿った高精度な自動飛行と精密な離着陸を目指す。

東京都23区の人口集中地区内で、CLAS対応機体による高精度自動飛行を前提としたドローン物流の可能性を検証する先行事例となる。

CLAS受信機

想定航路は2ルートで、1つ目は板橋ドローンフィールドから新河岸小学校へ、水と食料の運搬を想定した飛行を行なう。2つ目は東京薬品から蓮根ひまわり苑(介護施設)までで、医薬品の輸送を想定する。予備日は1月29日および2月3日。

想定航路

使用機体は、CLAS対応受信機を搭載した「FPV logistics B-05」。無人地帯上空での目視外の自動飛行を基本とし、有人地帯では補助者の配置や立入管理措置を講じたうえで飛行する。

検証は、ルート通りの飛行や精密な離着陸が可能かといった技術面に加え、ドローン配送ルートを災害時の物資輸送に活用できるかの運用面の2つの観点で行なわれる。

各企業・団体の役割

背景には、物流分野でもドローンの活用が高まる一方、都市部、特に人口集中地区での飛行実績が少ない現状がある。国土交通省は2024年3月に「ドローン物流における河川上空の活用円滑化に向けた基本的考え方」を公表しており、障害物が少ない河川・運河上空を活用したドローン物流の加速が見込まれる。

今回の実証で有効性が確認できた場合、都市部でのドローン配送ルートのモデル形成を進め、生活インフラとしてのドローン物流の実用化を目指す。