ニュース

NTT決算、「ドコモは正念場」自動運転の子会社も

NTTは、2025年度第2四半期決算を発表した。自動運転事業を加速させる子会社の設立やNTTドコモの事業強化といった話題にも触れられている。

2025年度第2四半期決算は対前年で増収増益。営業収益は対前年1,821億円(2.8%)増の6兆7,727億円で過去最高を更新している。データセンター事業が好調で、MNPのマイナスやシェア低下などで苦しむNTTドコモの業績低迷を補った形。

ドコモのネットワーク品質強化への投資は来年も継続し、取り組みを加速させる方針。「今が正念場。コストをかけてでも体制を強化する」(NTT代表取締役社長の島田明氏)とする一方、資産売却などさまざまな手を打つよう促している。

ドコモの業績の内訳
WOWOWと提携、ドコモMAXのコンテンツを強化する
ドコモの金融セグメントは引き続き好調
dNEOBANKは今後サービスを本格化させる。新社名は協議中で、公表時期を含めて明らかにされなかった

自動運転事業を手掛ける「NTTモビリティ」設立

NTTからは、新たに自動運転事業の子会社「NTTモビリティ」を12月に設立することが発表された。自動運転の社会実装に向けた課題に取り組む会社で、これまでNTTグループ各社でバラバラに取り組んでいた内容を統合してノウハウを結集し、標準化されたプラットフォームとして提供する。2027年度までに自動運転サービスの提供を目指すとしている。

車両やシステム、通信サービスまでをひとつのパッケージにして、全国規模で自治体や運行事業者に提供する方針。政府が進める自動運転を普及させる計画に参加できる体制も整える。