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Plaud、最上位AIレコーダー「Note Pro」 画像・録音・要約強化
2025年10月9日 12:00
Plaudは9日、小型AIボイスレコーダーの新製品「Plaud Note Pro」を発表した。10月14日に発売予定で、価格は30,800円。カラーはシルバーとブラックの2色を展開する。9日から幕張で開催される「CEATEC JAPAN 2025」にも出展される。
Plaudは2023年に発売した「Plaud Note」を皮切りに、リストバンドやクリップにはめて利用する「Plaud Note Pin」など、持ち運びと機能性を両立させたAIレコーダー製品を累計100万台以上出荷した。
初代Plaud Noteは、クレジットカードサイズの薄型デザインが特徴。スマートフォンにマグネットで吸着させて一緒に持ち運ぶことで、対面会話のほか、スマートフォンでの通話も高音質で録音できるデバイスとして展開された。今回発表された「Plaud Note Pro」は、先代モデルをベースにハードウェア・ソフトウェアをフラグシップ級に強化したモデル。これまで手動切替が必要だった対面と通話録音のモード変更が自動で行なわれるほか、要約や集音・録音技術も強化している。
日本は米国に次ぐ第2に大きな市場で、専門職だけでなくビジネスの日常業務により深く入り込むことを狙う。
Plaud Note Proは、屋外視認性に優れる600ニトの高輝度有機ELディスプレイとGorilla Glass採用による堅牢性を備え、さらに4基のMEMSマイクにより集音性能を高めた。また、ノイズ抑制が可能な「AI指向性集音技術」を搭載。さらに録音モードも強化されており、対面と通話を自動で切り替える「スマートデュアルモード録音」、5メートル先まで音を拾う「音声強化モード」、最長50時間連続録音が可能な「長時間駆動モード」など、多様な環境への対応力を高めた。
ソフト面では「Plaud Intelligence App 3.0」が中核を担う。録音に加え、画像やテキストメモをリアルタイムで記録できるマルチモーダル入力に対応。録音中に写真を撮影したり、要点をメモとして残すことが可能で、音声とビジュアル情報を時系列で同期して管理できる。文字起こしや要約には、GPT-5、Claude Sonnet 4、Gemini 2.5 Proといったモデルを基盤として開発。112カ国語対応の高精度文字起こしと、要約生成を実現した。
また、記録データからは多様な要約やアウトプットを生成できる「多次元要約」機能を搭載。1つの視点だけでなく多角的に要点をまとめることで、どのような人が読んでも自分に関係する内容の要約を読めるという。3,000種類を超えるテンプレートが利用可能で、議事録や商談メモ、記事下書きなど目的に応じた出力が行なえる。AIによる質問応答機能「ASK Plaud」も搭載されており、会話データに基づく回答を生成・保存することで、ナレッジの再利用を促進する。
Plaudの対象ユーザーは、医師や弁護士、コンサルタント、記者といった知識集約型の専門職や、会話を通じた意思決定が多い経営層、日常的なビジネス活用を求めるユーザーなど、幅広いユーザーを想定する。
これらの要約・文字起こしは「Plaud App」を通じて利用する。アプリも「Plaud App 3.0」としてアップデートされる。多次元要約やAsk Plaudといった新機能は、既存の「Plaud Note」や「Plaud Note Pin」でも利用可能。
さらに、「Plaud Note Pro」と「Plaud Note」では録音中にボタンを押すことで、重要箇所としてマークする「ハイライト機能」を利用できる。ボタン非搭載の「Plaud Note Pin」への対応は検討中とする。
アプリは10月9日にリリース予定。録音サービスでは、月300分まで文字起こしが可能な無料のスタータープラン、月1,200分のProプラン(年額 16,800円)、および無制限のUnlimitedプラン(年額 40,000円)が用意される。Ask Plaud、業界用語集、カスタム要約テンプレート機能はProプラン以上で利用できる。





