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三井住友カード、Vポイント運営を子会社化 Vポイントアプリ統合
2025年10月3日 10:36
「Vポイント」を展開するCCCMKホールディングスを資本再編し、三井住友カードが子会社化する。2026年4月以降は、新会社「Vポイントマーケティング株式会社」へ商号変更し、SMBCグループの「Olive」など金融サービス連携やデータマーケティングを強化していく。
CCCMKホールディングス(CCCMKHD)の資本構成は、現状三井住友カード20%、三井住友フィナンシャルグループ20%、CCC60%でCCCの子会社となっている。今後、三井住友カードがCCCMKHDの株式を追加取得し、子会社化する。資本再編は26年3月を予定しており、再編後の資本構成は三井住友カード55%、三井住友フィナンシャルグループ25%、CCC20%となる。あわせて、商号をVポイントマーケティングへ変更。代表者も現CCCMKHD 代表取締役副社長の広田精吾氏へ変更する。
再編の狙いは、「Vポイント」を「金融グループが主導する唯一の共通ポイント」として強化するため。今後は三井住友カードを主体にSMBCグループの総合力を活かし、「No.1のポイント」と「No.1のデータベースマーケティング」を目指すとしている。そのためユーザーの利便性向上やデータベースマーケティングの強化を行なう。
具体的には、「Vポイントアプリ」と「VポイントPayアプリ」を統合。SMBCグループのデジタルサービス「Olive」や「Vpass」などとの連携を強化する。金融グループが主導する共通ポイントとして、Oliveなど金融サービスでのVポイントの利用範囲を広げるだけでなく、CCCグループが持つ文化的価値やエンターテインメントを融合させ、顧客体験価値を創出するサービスを拡充する。
また、SMBCグループが持つ口座データ、決済データ、CCCMKHDが持つ購買データ等を組み合わせた、多面的で高品質なデータベースを構築。三井住友カードのAIエンジン「ユニバース」を使ったパーソナライズ分析により、消費者ニーズにマッチした「Vクーポン」を提供するなど、よりお得に利用できる情報を配信するという。
データベースマーケティングでは、Vポイントを使ったデジタルギフトサービスやデジタル販促サービスを強化。また、Vポイント関連アプリやSMBCダイレクト、Vpassアプリにおける広告配信も検討していく。店舗戦略においては、CCCグループとSMBCグループの協業を継続し、Oliveの価値向上に繋がるストアデザインやイベントなどを実施予定。


