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アドビ、AI検索で表示されやすくする「LLM Optimizer」
2025年9月17日 17:48
アドビは、生成AIを活用したブラウザやチャットサービス上でのブランド露出とエンゲージメント強化を支援する、エンタープライズ向け新製品「Adobe LLM Optimizer」を発表した。本製品は、ChatGPTやGoogleのAIモード、Perplexityなどの主要なAIサービスにおいて、自社のコンテンツが引用・表示されやすくなるよう最適化をサポートする。
Adobe LLM Optimizerは、AI経由のトラフィックを監視し、AIがユーザーの問い合わせに応答する際に参照した自社Webサイトなどのオウンドコンテンツを特定することで、自社ブランドがブラウザやチャットサービス上でどのように表示されているかをリアルタイムに把握できる。競合他社との比較が可能なベンチマーク機能も備え、検索や問い合わせにおける自社の露出度を可視化できる。
また、自社チャネル(Webページ、FAQ)や外部チャネル(Wikipedia、コミュニティサイト)に対しては、内容改善の提案が表示され、ワンクリックで修正を反映できる。アトリビューション機能により、AI経由の可視性とユーザー行動・ビジネス成果の関係も分析でき、エンゲージメントやコンバージョン、下流のトラフィック指標への影響を把握できる。
レポート機能も標準搭載し、得られたインサイトを社内関係者と共有しやすい設計となっている。SEOやコンテンツ戦略、Web運用などに関わる各部門のワークフローに組み込めて、A2A(Agent-to-Agent)やMCP(Model Context Protocol)などのフレームワークにも対応する。コンテンツ管理システム「Adobe Experience Manager Sites」とも統合できる。

