ニュース

"忍たま沼”に落ちた私が“最強の”謎解き体験展に参加してきた

2024年12月に公開するやいなや、怒涛の勢いで動員数を伸ばし『忍たま乱太郎』の映画作品で史上最大のヒット作となった『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』。

その映画の世界観を、謎解きを通して追体験する「劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師体験展~忍務振り返りの段~」が8月9日(土)より東京ドームシティ内の「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」にてスタートしました。

オープンを前日に控えた8月8日に、プレス向けの内覧会が開催されたので、その様子を多めの写真と共にお届けします。

『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』体験展~忍務振り返りの段~ 開催概要

期間:2025年8月9日(土)~9月7日(日)
場所:東京ドームシティ Gallery AaMo
料金:大人 3,500円、小学生以下 2,750円(前日日時指定、再入場不可)
チケット:イープラスにて一般販売中 ※チケットに残数がある場合のみ販売
主催:『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』体験展~忍務振り返りの段~実行委員会
謎解き制作:株式会社BOUKEN WORKS

映画の世界観を再現した展示とともに謎解き

「ドクタケ忍者隊最強の軍師体験展(以下、体験展)」は、映画本編のストーリーをもとに構成された世界観を再現した展示と、来場者がミッション形式の謎を解きながら映画本編を振り返ることができる没入型の体験展示イベントです。

貴重な原画や資料も多数展示され、忍たまファンならずとも、作品の魅力を深く味わえる内容になっています。

早速内覧会の話に入る前にはじめに断っておくと、今回執筆を担当している私はこの映画によって”忍たま沼”に落ちた一人です。

気が付けば忍たまに囲まれて仕事をするように。こんな風にグッズを飾るほどのめり込むのは初めての経験

元はただのゲーム好きで“推し活”とも縁遠く、忍たまで知っているキャラクターといえば『乱太郎、きり丸、しんべヱ』くらい。

唯一、土井先生(土井半助)のCVを担当している関俊彦さんの声が大好きで、「土井先生が主役の映画なら観てみるかー」と足を運んだのが年が明けてしばらくした頃。そこからほぼ週一ペースで、気付けば6回観に行きました。

グッズが豊富で棚が足りなくなってきました。忍たまは「同級生」、「同室」、「委員会」、とキャラクター同士が様々な相関関係にあるためどんどん深みにはまっていく恐ろしいコンテンツ

そんな”いちファン”の目線で体験展を楽しんできてほしい、と取材に送り出されたわけですが、結論からいうと「見るところが多すぎて時間が足りない」ぐらいに、ファンにとって”最強”で最高の体験展でした。

謎解きキット

入口で謎解きキットを受け取るやいなや、忍術学園一年は組の教科担当担任・土井先生(土井半助)によるアナウンスに一気にテンションが上がります。あの禍々しい満月ののれんをくぐると、出迎えてくれたのは「一年は組」の教室に立つ雑渡先生(雑渡昆奈門)と尊奈門先生(諸泉尊奈門)。

は組教室。いきなり最推しの雑渡が現れて興奮。黒板の日付は毎日漢数字で更新してくれるらしい
にんたまの友写真(一年は組のよい子たちが普段使っている教材に思いを馳せる)

一旦撮影を中断して謎解きキットに手を伸ばしますが、ふと視線を横に向ければその先に広がる展示が……気になりすぎる!

スタートしてすぐの2問を解いたところで、体験展のあまりの充実っぷりと情報量に「謎解きしてる”バヤイ”じゃない!」となり、取材であることをいいことに謎解きはそっちのけで、展示に集中させていただくことにしました。

謎解きのアイテムのひとつ「外出届」(一緒に参加していたライターと協力して、映画のように並べて撮らせてもらいました)。右下の「諸泉」のスタンプは押すのにコツがいるので注意されたし

体験展は、謎解きの難易度に応じて「一年生コース(やさしいコース)」と「上級生コース(少しむずかしいコース)」に分かれており、それぞれ所要時間は60分に設定されています。
展示重視で回る場合には最初からヒントを見ながら進むことを公式Xでもアナウンスしていますが、実際に体験してみてその必要性を痛感しました。
展示の内容、展示のされ方が濃密すぎるため、目に焼き付けたい・写真を撮りたいという気持ちが上回って、映画ファンであればあるほど”初回は”謎解きに集中しにくいと思います。

おなじみ「乱きりしん」こと乱太郎、きり丸、しんべヱ。アニメ忍たまのこの「手」の表現が大好きです。
「六年い組」がいない!?と思わずこぼれたひとコマ。
六年生の中では「ろ組」が推し。写真を見返したら「は組」を取り忘れてました。不運
自宅に飾りたすぎる掛け軸が六幅……

注意:ここから謎解き分岐ルートに関わるネタバレ写真あり

---土井先生がいなくなった。映画のシナリオに沿い、忍術学園の先生と六年生たちによる捜索のシーンを経て、体験展は「一年生コース」と「上級生コース」に分岐していきます。

会場地図に記されているように、一年生コースの目玉展示は「土井先生の家」、上級生コースは「天鬼vs六年生 竹林の戦い」となっていますが、それぞれ展示の全体をうまく写真に収めたい場合、後方の壁にべったりと背を付けて撮影するのがおすすめです。

右下の竹が小平太に被らないようにしつつ、仙蔵のサラストヘアをすべて収めるのが難しい。左から斜めに狙うと小平太が完全に竹に重なるのでご注意。
土井先生の家。第19シリーズ 第90話「土井先生ときり丸の段」のワンシーン。まさかの囲炉裏の実写化に色々と思い出して泣きそうに

ルート分岐がまたひとつに合流して、次に広がるのは「雑渡vs利吉と卒業生の戦い」エリア。ここで一度、立ち止まって上を見上げてください。五年生たちがなんと頭上に展示されているではありませんか!

別の記者が「(五年生は)宙に浮かぶことに定評があるから...」とボソッと言っていたのを聞き逃しませんでした。映画ではジャンプで帰路についてましたもんね
映画を観るたびに「かっこいい……!」と評価が上がっていくのが山田先生(山田伝蔵)
このエリアも雑渡さんの台詞入りを狙うのであれば引きで写真を撮るのがおすすめ。
竹林エリアにいなかった六年い組の二人は、ここにいました。
すべての始まりである尊奈門からの果たし状は、厳重に保管されています

体験展もいよいよ終わりに近づき、展示の内容も映画の終盤と重なっていきます。

突如現れたドクタケ忍者隊最強の軍師「天鬼」と、行方不明になった土井先生。二つの出来事が重なった先に迎える、エンディングの展示は圧巻です。(ぜひ会場でお楽しみください!)。

と、ここまで進んでようやく謎解きエリアが終了。

もちろん、大型のパネル以外にも道中に様々な展示がその隙間を埋めており、謎解きをしながら隅々の展示物を堪能し、60分間で駆け抜けるのは至難の業と言えます。

謎解きエリアが60分、その先の原画展示エリアで30分滞在可能となっている。原画展示エリアが初見ではとても30分では見終わらないので、時間配分が本当に難しい

でも、そこはご安心を。前述したように「最初からヒントを見ながら進む」ことも出来ますが、”謎解き失敗”でも失敗エンドとして「雑渡による再々補習案内」が用意されているからです。つまり、最初から雑渡先生の補習覚悟で展示に集中する手もあります。

「一年生コース」成功、「上級生コース」成功、失敗、の3通りのエンディングはそれぞれ個別の部屋に通される形式のため、すべてのエンディングを堪能するには最低でも3回の参加が必要となります。

東京会場のチケットは倍率も高く争奪戦でしたが、まだ日時によっては若干の余裕があるとのことで、すべてのエンディングを楽しみたい方や、このレポートをきっかけに興味を持っていただいた方はぜひ参加してみてください。

また、本体験展は大阪会場での開催も予定されています。大阪会場の詳細はComing Soonとなっているため、今回の東京会場の内容から変更があるかもしれませんが、大阪の開催も楽しみですね。

謎解きのエンディング後には記念撮影パネルが。中央はしゃがんでもヘムヘムやしんべヱに被ってしまうので、左右のスペースに立つのが正解かも。
当日は土井先生のぬいを持参していたので、記念撮影に挑戦したものの大失敗
原画展示エリア。どのキャラクターも「よくぞこのシーンをチョイスしてくださいました!」と大拍手してしまう原画ばかりが並んでいます
映画を見る前は存在すら知らなかったのに、「雑渡昆奈門って誰?」とうっかり調べたが最後、タソガレドキ忍軍の虜になっていました。口布の下で笑ってる組頭の原画、あります!!!
六年生、圧巻の壁。長次は映画でのセリフが少ないとはいえ、これを文字にされるとちょっと愛おしい。こんな目の前であのシーンの原画を!?となるチョイスばかりです。
原画展示エリアのちょっと箸休め。映画のエンドロールに福笑いの担当さんがいたのは把握していたので、実際にお目にかかれて大変嬉しい!六年ろ組はいいぞ。
乱きりしん三人の縁起だるまもいました!この映画に出会って人生が変わりました。ありがとう心から。
五年生推しのみなさん!お待たせしました!!私が一番にお伝えすることと言えば、雷蔵のひげのシーン、原画あります!
よく見ると右上に「ドクタケ忍者隊になりきって応援しよう!」とあるので、『なんか最近、八方斎様かっこよすぎ~』って撮りたい。ドドドド、ドクタケ、正義の忍者~♪
グッズ販売コーナーは、結構数を用意されている印象でした(開催前日の様子)。卒業生のグッズ化、おめでとうございます!

©尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会