ニュース

折れたバットをビールの原料に ファイターズ×ヤッホー

北海道日本ハムファイターズとヤッホーブルーイングは、選手が使用していた破損したバットを、クラフトビールにアップサイクルするプロジェクトを実施する。9月に加工作業体験イベント、11月に先行試飲会を行ない、完成したビールを11月下旬から提供する。

ファイターズの本拠地であるエスコンフィールドHOKKAIDO内にある「そらとしば by よなよなエール」で、2024年に日本で初めて日本プロ野球で使用されたバットを原料にしたビールづくりプロジェクトを実施。その際の加工体験イベントには定員の20倍である約400名の応募があるなど好評だったことから、25年は募集枠を2.5倍にして実施する。

イベントでバットを加工している様子

24年の参加者からは、「推し選手の香りがする」「同じファイターズファンの皆さんとビールをつくれる機会があって嬉しい」といった声があったという。

先行試飲会の様子

日本のプロ野球および大学野球の公式戦では1年間で約10万本以上の木製バットが使用されており、資源を循環利用する取り組みも行なわれている。特に木製の箸や箸置きなどへの再利用が多いが、そらとしば by よなよなエールではクラフトビールの原材料に活用する。

折れたバットはイベントにて加工した後、水蒸気蒸留を用いて「芳香蒸留水」を取り出し、ビールに添加。香りを抽出した後の木材や切り落とした端材は、タロウズの協力のもとキーホルダーにリメイクし、先行試飲会でプレゼントする。

水蒸気蒸留 図解
24年実施時のキーホルダー

出来上がったビールの製品名は「そらとしば シーズナル16(仮)」、ビアスタイルはフリースタイルライトエール。バットで香り付けした芳香水を添加した特殊なビールで、ホップと芳香水由来の爽やかな香りが楽しめるという。味わいはスッキリドライで飲みやすく、何杯でも飲めるように仕上げる予定。

原料となるバットを使用していた選手は以下の10選手。

  • 野村 佑希選手
  • 矢澤 宏太選手
  • 清宮 幸太郎選手
  • 郡司 裕也選手
  • 水野 達稀選手
  • 五十幡 亮汰選手
  • 水谷 瞬選手
  • 山縣 秀選手
  • 万波 中正選手
  • フランミル・レイエス選手
25年にビールに使用する10本の折れたバット

バット加工体験の日程は9月27日、参加費は3,300円、申込期間は8月8日~18日。先行試飲会の日程は11月8日、参加費は2,750円を予定しており、詳細情報は後日告知される。