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推しがカーナビ案内「推しドラ」体験してみた ナビにキレなくなった
2025年8月6日 13:15
LINEヤフーのカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」(iOS版、Android版)に、キャラクターによる音声案内が楽しめる「推しドラ」が24年10月から追加されました。月額550円で、6コンテンツのキャラクターによる音声案内が利用できます。
提供開始から約9カ月が経ち、ユーザーの反応や利用者層について紹介する説明会と、実際に推しドラによるカーナビ案内を体験できる試乗会が開催されたのでその様子をレポートしたいと思います。
推しとドライブしているような雰囲気
推しドラで提供されているコンテンツは、「アイドルマスター シンデレラガールズ」、ホロライブ「AZKi」、アニメ「僕のヒーローアカデミア」、アニメ「ケロロ軍曹」、新感覚低音コンテンツ「低音火傷」(声優・津田健次郎、杉田智和、武内駿輔によるYouTubeチャンネル)、声優・竹達彩奈の6種類。
音声案内で行き先をナビゲーションするだけでなく、ナビの邪魔にならない範囲で雑談もしてくれ、ゆかりの地を通ったときはそれについても言及するなど、キャラクターといっしょにドライブしているような雰囲気を提供できることを特徴としています。音声案内だけでなく、走行中の自車アイコンもキャラクターが表示されます。
推しドラの前身となるサービスが、Yahoo!カーナビでは2017年頃にも提供していました。当時もアイドルマスター シンデレラガールズのキャラクターによる音声案内で、非常に好評だったそうですが契約期間を迎えて惜しまれつつ終了したそうです。
今回改めて推しドラを提供するに至った背景として、Yahoo!カーナビの利用ユーザー属性が男女比8:2、年齢層は40~50代が中心であることを挙げています。
「ユーザーの年齢層は半数以上が40~50代ですが、昨今は車の所有スタイルが変化し、カーシェアなどで20~30代もさまざまな手段で車を利用するようになりました。そうした幅広いユーザー層に使ってもらいたいという思いがあります。また、昨今は3人に1人は推しがいる時代と言われていて、特に若年層は、有名人やキャラクターなどを応援する活動にお金を使う人の割合が高いというデータもあります(消費者庁 令和4年版消費者白書)。そのなかで、ドライブ中はまだ推しと過ごせていないパーソナルな余白時間であると捉え、改めて推しドラを提供することになりました」(LINEヤフー ローカルメディア開発本部 増田翔氏)
提供から約9カ月が経ち、推しドラの利用者は約5割が20代・30代で、利用者の約7割が推しドラを利用して運転が楽しくなったと回答しているそうです。
また、同乗者がいると煽り運転が減るというデータもあり、推しドラによって同乗者のような安心感が安全運転を後押しできると同社は説明しています。
推しドラを体験してみる
実際に推しドラによる音声案内を利用し、街中をドライブしてみました。今回利用したのはホロライブ「AZKi」と、アニメ「ケロロ軍曹」の2コンテンツ。
確かにナビゲーションがキャラクターの声になると、隣で案内してくれているような気分になるのがわかります。
筆者は運転しているときにカーナビに「右斜め前です」などと言われると「右斜め前ってどこ? 私からしたら右なんだが??? 斜め?????」と無闇にカーナビにキレることがあるのですが、推しキャラに「右斜め前です」と言われたら「◯◯ちゃんが右斜め前ですって言ってるんだから右斜め前だよね」と、大人しく従えるなと思いました。
1つ思ったのは、キャラクターとして音声が登録されていると、そのキャラクターが好きな人たちだけに利用対象が限定されてしまうということです。アニメのキャラクターなどは声優が誰かわかっている状態がほとんどなので、声優として音声案内が登録されていればその声優が演じるキャラクターを好きな人たちにまで対象が広がり、より多くの人が楽しめそうだと思いました。
例えば、現在搭載されている「低音火傷」のメンバーの声優・津田健次郎さんは、筆者の中ではアニメ「テニスの王子様」の乾貞治を演じている人、という印象が強くあります。しかし人によっては、いやいや津田健次郎といえばアニメ「呪術廻戦」の七海建人でしょう、という人もいると思います。
同じ声優でもキャラクターによってまったく声が違う、という人だと難しいですが、そこそこ似た声であればそういった方法も成立するのかなと思いました。仮に少し声が違ったとしても「今の乾先輩の発話はちょっと声が低かったな。大学生くらいかな」とこちらで勝手に解釈できるかなと思いました。
現時点では声優の竹達彩奈さんがキャラではなく本人として登録されています。「声優」としてのコンテンツ採用も期待したいところです。
なお今後はアニメ、アーティスト、芸人など幅広いコラボを検討しているようなので、コンテンツの追加を楽しみに待とうと思います。
ホロライブ AZKi/(C)COVER
(C) MY/K,KRRTMC













