日産、公式キャラ「エポロ」が運転サポートするAIエージェント

日産自動車は、生成AIによる音声で運転をサポートする車載エージェントシステム「AutoDJ」を発表した。日産のマスコットキャラクター「エポロ」をAIエージェントとして活用し、フィギュアをクルマのダッシュボードにセットすることで使用できる。

生成AIによる音声でドライバーと対話して目的地を提案するほか、天気予報、目的地に応じて観光案内を行なうなど、パーソナライズされたコンテンツをAIラジオとして楽しめるシステム。キャラクターによる身体性を持たせたことで、親近感を得られる点を特徴としている。

スマホ画面には、ドライバーとのチャット形式の会話ログとエポロの3Dモデルを表示。「サムライエポロ」や「おじさんエポロ」など様々な姿を用意しており、それぞれ異なる性格や口調のセリフが生成される。

専用アプリを使用することで、エポロ以外のキャラクターを写真から自動で生成することも可能。そのキャラクターをAIエージェントに設定することで、これまでにないパーソナライズの形を模索する。

AutoDJのほか、みなとみらいを走るモビリティサービス車両の動きをリアルに見ることができる「ジオラマナビ」を、自動運転モビリティサービス実証実験のプロトタイプに搭載。10月30日から東京ビッグサイトで開催される「Japan Mobility Show 2025」に出展する。

ジオラマナビは、立体的なジオラマの姿をしたナビゲーションシステムで、再現されたミニチュアの街の中で豆粒大のクルマの模型が磁力で操作されて動き回り、現在地をリアルタイムに示す。

下部にはレトロな見た目のラジオを設置。デザインには、あえて物理的に操作するためのつまみやプッシュ式のボタン、エポロをはじめとしたラジオのパーソナリティと話せる受話器を採用し、「操作する楽しさ」を作りあげている。

AIラジオには複数のパーソナライズされたコンテンツを用意。ナビ情報に対応して生成される観光案内なども楽しめる。AIでコンテンツを生成するため、毎回異なるシナリオが流れ、何度でも街を訪れたくなる体験を届けるとする。