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「今日のゲリラ雷雨リスクは?」 ウェザーニュースのAIが予測・回答

ウェザーニューズは、気象情報サービス「ウェザーニュース」において、有料会員向けのAIチャット機能「お天気エージェント」を強化。ゲリラ雷雨予測情報の提供を開始した。ゲリラ雷雨に関するあらゆる質問に対し即座に回答する。

お天気エージェントは、生成AIを活用したチャット機能。月額680円のウェザーニュースPro会員、月額360円の有料会員が利用できる。

今回の強化により、「今日のゲリラ雷雨のリスクは?」「何時ごろに雨が強まる?」などユーザーからの質問に対し、最新のゲリラ雷雨予測情報を自然言語で回答できるようになった。「屋外イベントは中止すべき?」「今からできるゲリラ雷雨対策を教えて」など、ゲリラ雷雨対策についても回答でき、急な雷雨への事前対策や行動判断をサポートする。

ゲリラ雷雨のリスクについての回答
屋外イベント実施判断についての回答

これらの回答には、通常の天気予報とは異なるゲリラ雷雨に特化した同社独自の「ゲリラ雷雨リスク予測」ロジックを活用。ゲリラ雷雨の発生に関連する地上と上空の気温や湿度、不安定度などのデータを、予報センターの経験知や気象解析技術をもとにインデックス化し、ゲリラ雷雨の発生リスクを算出する。また、ウェザーニュースアプリのユーザーから投稿されるリアルタイムの天気報告も取り込み、予測を補正して精度を高めている。

同社の予報センターでは、ゲリラ雷雨が多発する7~9月の間、ゲリラ雷雨予測の専任チームを構築。今年は全国に2,500台を展開している小型ライブカメラ「ソラカメ」の映像にAI判定を導入し、カメラに映る雲の色や明るさをAIが画像解析して「危険な雲」「要注意な雲」「低リスク」の3段階で雲の危険度を判定する。

ゲリラ雷雨は7月上旬から各地で相次いでおり、7~9月は全国で78,000回発生する予想。発生ピークは、花火大会など屋外のイベント開催が多い8月中旬になる見通しとしている。

小型ライブカメラ「ソラカメ」
ソラカメの映像からAIが雲の危険度を3段階で判定