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ウェザーニューズ、ゲリラ豪雨の予兆を全国2500カ所のAIカメラで検知

全国2,500台のライブカメラネットワーク

ウェザーニューズは、全国に2,500台を展開している小型ライブカメラ「ソラカメ」の映像に、新たにAI判定を導入。ゲリラ雷雨の原因となる積乱雲の発生・発達を検知することでウェザーニュースアプリの「ゲリラ雷雨アラーム」として通知を行なう。

ゲリラ雷雨を予測する上で最も大切なことは、発生の原因となる積乱雲の発生・発達をいち早く捉えること。急発達する積乱雲を捉えるためには、気象レーダーや気象観測機だけではわからない現地の空や雲のリアルタイムな情報が不可欠になる。

ウェザーニュースアプリでは、ユーザーから届く空や雲の写真リポートをAIで判定し、ゲリラ雷雨予測に活用しているが、今年からライブカメラにもAI判定を導入することでゲリラ豪雨の兆候を検知する。

ライブカメラの映像からAIが雨を降らせそうな黒い雲を検出し、マップ上に表示。このライブカメラは、2024年3月から開始した小型クラウドカメラ「ソラカメ」を一般ユーザーの協力のもと全国に設置する取り組みによって構築されたもの。開始から約1年半で設置数は2,500台となり、全国を網羅するネットワークとなった。

クラウドカメラ「ソラカメ」

ライブカメラ映像にAI判定が加わることで、積乱雲の発生・発達などゲリラ雷雨の兆候を迅速に捉えられることが可能になる。これによりゲリラ雷雨の予測精度向上と、より迅速な通知を目指すという。

雨を降らせそうな黒い雲をAIが自動判定

なお、7〜9月のゲリラ雷雨は、全国でおよそ78,000回発生する予想で、昨年や過去5年平均と比べて概ね同程度の発生回数となる見込み。ピークは8月中旬ごろとしている。