「ラクスルバンク」年内開始　ラクスルとGMOあおぞら銀が提携

ラクスルバンクは、GMOあおぞらネット銀行と提携し、中小企業向けの新たな金融プラットフォーム「ラクスルバンク」を2025年内に提供する。振込手数料の業界最安級やラクスルバンクが発行するデビットカードで最大2%のポイント還元(一部除く)を特徴とする銀行サービスで、ラクスルサービスを利用する企業の経費削減や資金繰り支援を目的とする。

ネット印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」による銀行サービス。ラクスルバンクとGMOあおぞらネット銀行は、銀行機能をAPIで提供する「BaaS(Banking as a Service)」に関する利用契約を締結。現在は銀行代理業の許可取得に向けた準備を進めており、許可取得後に本サービスの提供を開始する。

ラクスルバンクは、中小企業が直面する「法人口座開設の煩雑さ」「高額な振込手数料」「手元資金不足」などの課題解決を目指す。法人名義の銀行口座を最短即日で開設できる仕組みや、スマートフォン完結の手続きに対応する。

また、同社が提供予定のデビットカードや「ラクスルバンク支払い」機能では、ラクスル上での決済において2%のポイント還元(一部除く)を提供。これにより、業務コストの軽減と業務効率化を両立する設計とする。

今後は法人クレジットカード事業、請求書ファクタリングサービス、受取請求書の後払い機能、外貨送金などの金融支援機能の拡充も視野に入れ、中小企業の多様な資金ニーズに応えるサービス展開を計画している。