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吉野家、初の麺メニュー「牛玉スタミナまぜそば」
2025年6月25日 13:54
吉野家は、吉野家初となる麺商品「牛玉スタミナまぜそば」を、7月4日11時から全国の吉野家店舗で、夏の期間限定メニューとして販売する。店内価格は767円。テイクアウト(753円)にも対応する。
牛玉スタミナまぜそばは、暑い夏でもさっぱりと食べやすいことを特徴とした麺メニュー。具材は吉野家の秘伝のたれで煮込んだ牛煮肉と玉ねぎ、青ねぎ、天かす、王子で、まぜそば特製たれ、ツルツルとした麺と絡み合い、食べ応えのある味わいを楽しめるとしている。
特製たれは牛玉スタミナまぜそばのために開発したもので、さっぱりとしながらコクがあり、毎日食べても飽きない味に仕上げたという。また、吉野家の牛煮肉は、牛丼だけではなく麺との相性も良いとしている。
別添のにんにくマシマシだれで味変が可能で、ピリ辛でパンチのある味わいとなる。また、卓上の紅生姜や、サイドメニューのキムチ、ねぎラー油、肉だく牛小鉢、とろろなどで、自分好みにチューニングできる。
牛玉スタミナまぜそばは「変身」をテーマに開発
吉野家ホールディングス 代表取締役社長 兼 吉野家 代表取締役社長の成瀬哲也氏によれば、吉野家は創業125周年を迎えるが、利用者の支持のバロメーターとして変わらずに大切にしていることが客数の獲得。そのためには客層を広げていく必要があるとの考えから、中期経営計画の中で「『変身』と『成長』」をテーマに掲げ、様々な挑戦に取り組んでいる。
取り組み内容としては、内装などを女性やファミリーも入りやすい設えとした黒い看板の吉野家や、から揚げ商品、はなまるうどんとのマルチブランド店舗の展開がある。また、新業態の開発も推進している。
メニューにおいても、牛すき鍋膳、から揚げ丼、オーストリッチ丼など、牛丼以外の新しいものを提供してきた。から揚げは牛丼に次ぐ第二の柱として育成しているメニューで、現在の販売構成比は約15%、導入店舗は国内の吉野家の約8割に達している。
牛玉スタミナまぜそばは「変身」をテーマに開発したメニュー。特製たれは「味の濃さや粘度に拘り、何度も配合を調整してテストを繰り返した」という。また、吉野家の店舗で麺を調理するのは初めてであることから「最もおいしいツルツル、もちもちした状態で提供できるよう、調理工程の試行錯誤を現場とともに繰り返した」と説明した。販売は8月までの予定で、販売目標は200万食。
7月5日より、藤田ニコルさんが出演する新TVCM「牛玉スタミナまぜそば 渾身の自信作篇」を放映する。
発表会では藤田ニコルさんが登壇。吉野家から麺メニューが発売されることを聞いた時の印象を「吉野家で麺が食べられるっていうのが結構衝撃でした。でも吉野家が出すんだから絶対に美味しいに決まってる」と、CM撮影を楽しみにしていたそう。ただ、吉野家のCM撮影で食べるのはこれまでは米で、“すする”撮影をしたことがなかったため「きれいに、美味しそうに伝わるよう心掛けた」と話した。
また、吉野家は中期経営計画で「『変身』と『成長』」を掲げていることから、藤田ニコルさんが“変身”または“成長”したいことをテーマとしたトークを展開。「ChatGPTに依存したくない……」と答えた。
「ChatGPTが優秀過ぎて依存しすぎてしまう」という悩みがあるそうで、例えば「メールの文章を作りたい時にChatGPTに相談すれば作ってくれる。アレンジは自分でするけど、自分で考える力がなくなっている気がする」と自身を分析。「“ChatGPTに依存したくない”ってChatGPTに言ってみます。なんて返ってくるのか気になる」と話した。
発表会では先行試食会も実施された。まぜそばには「温」と「冷」があるが、牛玉スタミナまぜそばは冷タイプ。麺は中太ほどで、特製たれを程よく持ち上げてくれる縮れ具合。たれを絡ませた麺だけを食べた時と、牛肉と一緒に口に運んだ時でも変化があり、一緒に持ち上げる具材によって様々な楽しみ方ができる。
また、にんにくマシマシだれをあわせればさらにコクが増す。辛いものが苦手な人にとってはわからないが、筆者の感想としてはアクセントとして辛みがプラスされる程度で、極端に辛くなることはない。


















