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吉野家は「牛丼とから揚げの店」。から揚げを第2の柱へ

吉野家ホールディングスは、2022年から2024年までの中期経営計画を策定。その中で、から揚げを第2の柱へ育成して「牛丼とから揚げの店」とすることや、テーブル席やドリンクバーを備えるC&C(クッキング&コンフォート)モデルの拡大を掲げている。

吉野家の進化に向けた方針の1つとして「商品価値の向上」を挙げる。「牛丼テック」などによる技術の向上、テクノロジー活用による牛丼のさらなる品質の追求を進めるほか、から揚げの販売数を拡大し、第2の柱へと育成。“吉野家は「牛丼とから揚げの店」”となることを目指す。

から揚げメニューは現在でも、丼や定食などで提供しているが、オーダーから調理開始、提供まで6分以上必要であることを課題としており、調理時間の短縮を目指す。

吉野家のから揚げメニュー

C&Cモデルは、店内をテーブル席中心の落ち着いたインテリアとし、サービスカウンターや各種ドリンクバーを設置した店舗。揚げ物や定食など時間が掛かる商品は、コールベルによる呼び出し方式で提供する。30秒以内の提供が可能なメニューの場合は、クイックカウンターにて提供する。C&Cに転換した店舗では、改装前に比べて売上が約10%増加しており、また若年層や女性の来客数が増えているという。

このC&Cモデルを、3年間で500店舗規模まで転換拡大する計画。標準モデルに加え、レジ前混雑解消を目的とした店内タブレット、案内モニターを客席に設置した「低投資モデル」実装も進め、C&C転換可能店舗の拡大とあわせて収益性向上を図る。