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令和の米騒動で「主食は多様化へ」 楽天トレンド予測
2025年5月28日 17:12
楽天市場は、購買データや消費者アンケート調査をもとに、今夏のトレンド予測を発表した。多様化する主食や暑さ対策商品、温活商品が注目を集めると予測している。
主食に関しては、24年夏頃から日本米の価格が上昇しており、楽天市場でも昨夏の時点で白米を除く穀類の人気が高まっているという。2024年の1年間では、穀類の流通総額が前年同期比で約1.2倍だったのに対し、6月から8月は前年同期比約1.5倍と、夏場に需要が高い傾向がみられた。
なかでも、白米より栄養価の高いとされている「もち米」は約2.4倍、「玄米」は約1.8倍に上昇。
また「パスタ」の2025年3月から4月の流通総額は、前年同期比で約1.2倍と伸長。特に5kgや10kgサイズの大容量タイプが売れ筋であるほか、「ライスヌードル」は約2.7倍、「ジャスミンライス」は約1.4倍と、日本国外で親しまれている主食の需要も拡大している。
調査では、食べたことのある世界の主食として「ライスヌードル」「クスクス」「トルティーヤ」などが上位に挙がり、入手しやすく、調理のハードルが低い商品が選ばれる傾向にあるという。今後、楽天市場においても、主食のバリエーションはさらに拡大し、より多様な食の選択肢が広がっていくことを予想している。
暑さ対策商品は、昨夏に続き注目が集まるなかで、性能と価格の手ごろさに加え、軽量・コンパクトで持ち運びやすい商品への需要が高まると予測。
一例として、「携帯扇風機」はモバイルバッテリー機能を備えたものや、よりコンパクトなミスト付きタイプ、弁当冷却専用などがある。また、夏の外出に欠かせない「水筒」も、スプレー機能付きの商品や、ポケットサイズの水筒型氷のうなど、機能性と携帯性のある商品が揃っている。
子供向けの暑さ対策商品も楽天市場において需要が拡大傾向にある。「ランドセル冷却パッド」の2024年の流通総額は前年比で約6.4倍、子供向けの暑さ対策用の帽子は約2.7倍、日傘は約1.4倍とそれぞれ伸長しており、機能性のほか、子供の負担にならないよう軽量化された商品が注目されると予測している。
暑さ対策商品の需要がある一方、体を温める「温活」関連商品の売れ行きが昨夏は好調だったという。調査では、回答者の半数以上が夏場の冷房による冷えを経験しており、そのうち約7割が夏場に体を温める活動に「取り組んでいる」、もしくは「興味がある」と回答した。
楽天市場では、腹巻や靴下などの生活用品や、生姜成分を含んだお茶などの食品に加えて、火を使わない「お灸」や「よもぎ蒸し」などを紹介している。