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ソニー、2倍冷える着るエアコン「REON POCKET PRO」 静音性も向上

REON POCKET PRO(RNPK-P1)

ソニーサーモテクノロジーは、“着るエアコン”「REON POCKET」のハイエンドモデル「REON POCKET PRO」を5月20日より発売する。価格はオープンで、本体のみの「RNPK-P1」が27,500円前後、センサータグの「REON POCKET TAG」が付属する「RNPK-P1T」が29,700円前後。

REON POCKET PRO(RNPK-P1T)

首元に装着して本体接触部分の体表面を直接冷やしたり温めたりできる「REON POCKET」シリーズのハイエンドモデル。REON POCKET PROでは、REON POCKETシリーズで初めて、ふたつの独立したサーモモジュール(DUAL サーモモジュール)を搭載し、従来モデルの「REON POCKET 5(RPN-5)」と比較して冷温部面積を約2倍に増大した。

さらに新開発の放熱ファンを搭載し、専用の放熱機構を搭載することで、冷却性能を示す呼熱量が従来比最大2倍に向上。加えて、バッテリーも大型化し、COOLレベル1では約34時間と従来比最大2倍の駆動時間を実現する。ファンの大型化などにより、冷却性能を高めながら、静音化も図られた。

大型の独自開発ファンを採用
バッテリ

本体装着を検知するセンサー類を追加し、冷温部の状態やユーザーの装着・脱着動作をセンシング。冷却・温熱を自動で開始・停止する「AUTO START/STOP」の精度を向上している。

また、ユーザーの行動と温湿度、周辺環境の温湿度を推定して状況に応じて冷却を調整する「SMART COOL」モード使用時の駆動時間を強化。状況に応じて強い冷却を自動で行ない、最長15時間使用できる。

詳細な設定は「REON POCKET」アプリから行なうが、REON POCKET PROでは本体に操作ボタンを追加。本体のみの外形寸法は約58×134×35mm、重量は約194g。REON POCKET 5の約55×117×23mm/116gより一回り大型化されているが、ビジネスシーンでも目立たないようなデザインとしている。

REON POCKET PRO(左)とREON POCKET 5(右)

サイズが大きくなったことで、冷却性能を大幅に向上できたほか、大型ファンの採用などで静音性も従来比約50%低減。側面には操作ボタンを搭載し、スマートフォンを使えない場合でも、COOL/WARMモードの切り替えやレベルの選択など、基本操作を行なえる。

ネックバンドはバンド中心部のワイヤーフレームを囲むメカニカルフレシキブルチューブの径を大きくすることで柔軟性を向上。首元の追従性を高めた。充電はUSB Type-C経由で行なう。

また、REON POCKET PROにあわせて設計された専用ケース「RNPC-P1」も5月20日から発売。価格はオープンで、想定売価は2,980円。あわせて専用センサーの「REON POCKET TAG」も収納できる。

グローバル展開で大型化 法人展開も強化

今回のREON POCKET PROシリーズにあわせて、グローバル展開を強化。従来展開してきた、シンガポール、マレーシア、イギリスなどに加え、韓国、台湾、欧州各国などに広げていく。特に欧州ではより大型の製品を求める声があったため、冷却性能が高い「REON POCKT PRO」の投入に至ったという。

展開地域

日本、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、バーレーン、カタール、英国、フランス、ドイツ、スペイン、オーストリア、イタリア

日本ではREON POCKET 5を併売し、小型サイズを求めるニーズに応えていくが、欧州ではREON POCKET PROのみを展開していく。また、本体にボタンが付いたのは、スマホを持ち込めない工場などの法人需要に応えるため。日本を始め、年々販売台数は拡大しているが、今後はグローバルと法人でのREON POCKETを拡大に取り組む。