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freee、AIエージェントを導入 経費精算や請求書発行など

フリーは14日、AIエージェントとなる「freee AI(β版)」を発表した。AIを活用した各種サービスをクローズドβ版として提供開始する。freeeのサービスフレームワークである「統合flow」と「AI」を組み合わせて、スモールビジネスにおけるAI活用と業務効率向上を目指す。

経費精算や年末調整、請求書発行、勤怠管理、工数管理などでAIを活用したベータ版のサービスを、まずは既存顧客向けに提供開始する。

「まほう経費精算」は、上長とのチャット内容を自動解析して事前申請を行なう仕組み。申請者には、経費の利用予定日に通知が届き、領収書を撮影するだけで、事前申請と連携した経費申請を行なえる。

まほう経費精算

「AI年末調整アシスト」は、従業員が書類をカメラ撮影するだけで年末調整時の記入をアシストする機能。生命保険料控除では、契約者、保険種類、区分、金額の自動入力。年度違いなどのエラー検知機能を備えている。25年度の年末調整から提供を開始予定。

AI年末調整アシスト

「AIチャット請求」は、freee請求書で請求書発行の負担をAIが自動化する機能。AIが月末に自動で取引先ごとの納品書から未発行請求書を特定し、取引先ごとの合算請求書を瞬時に作成・送付。合算時に発生しやすい計算ミスや漏れを防止できる。

AIチャット請求

「AI勤怠チェッカー」は、freee人事労務でAIに勤怠チェックを指示すると勤怠に不備のある従業員をリストアップし、従業員へ修正・催促の連絡までを自動で行なう。また、従業員の対応率を向上させるため、催促メッセージを複数パターン提案し、選んだメッセージを従業員に送信できる。

AI勤怠チェッカー

「AI工数マネージャー」は、freee工数管理で日々の業務時間をAIが自動で分析。freee工数管理に登録された工数データをもとに生産性向上のための改善ポイントを提案する。業務の中でミーティングが多いのか事務処理業務が多いのかなど、非効率な業務を過去の推移から割り出し、チーム全体のパフォーマンス向上を図る。

AI工数マネージャー