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ドコモ、新料金プラン「ドコモMAX」 DAZNがついて8448円

NTTドコモは、新たな料金プラン「ドコモ MAX」を6月5日から開始する。DAZNが見放題になるほか、Amazonプライムが6カ月無料、国際ローミング30GB無料などをセットにしており、料金は1GBで5,698円、3GBまでで6,798円、3GBから無制限で8,448円となる。各種割引をいれると2,398円~5,148円。

ドコモ MAXは、3GBを超えると実質無制限プラントして活用可能。また、dポイント付与が優遇される「ドコモポイ活MAX」やデータ利用を抑えた「ドコモmini」も開始する。従来のeximoがドコモ MAX、irumoがドコモminiとなる形で、ahamoについては継続する。

ドコモ MAXの特典は、「Amazonプライム」が6カ月、「DAZN for docomo」(4,200円/月)が追加料金なしで見放題、国際ローミングが30GBまで無料、動画配信の「Leminoプレミアム」が6カ月無料など。そのほか、家族優待の「みんなドコモ割」、「長期利用割」、「dカードお支払割」などが付与される。

「ドコモ ポイ活 MAX」は、ドコモ MAXの各種特典とともにデータが無制限となるほか、対象決済に対する特典として進呈するdポイント(期間・用途限定)を5,000ポイント/月付与する。月額料金は11,748円で、各種割引適用後は8,448円。全ての特典を適用し、5,000円付与を組み合わせると実質2,948円としている。

ドコモ ポイ活 MAXの5,000ポイント付与は、カード種別によって付与率が変わり、「dカード PLATINUM」は10%、「dカード GOLD」「dカード GOLD U」は5%、「dカード」は3%となる。

また、「データを使わない」という人向けの「ドコモ ポイ活 20」も展開。20GBまでは7,898円/月、20GB超は9,570円/月でデータ無制限となるプランで、dカード払いで最大5%の還元を行なう。対象となるdポイント(期間・用途限定)の上限は2,500ポイント/月。

ドコモminiも発表

ドコモminiは、月間データ量4GBと10GBを用意し、月額料金は4GBが2,750円、10GBが3,850円。dカード支払い、ドコモ光 セット割などを組みわせると、4GBが880円、10GBが1,980円となる。また、「Amazonプライム」登録から最大3カ月間は600円の月額料金が無料になる。

DAZNを組み込む「ドコモならでは」の熱狂プラン

「ドコモ MAX」の発表に際し、NTTドコモ 副社長 コンシューマサービスカンパニー長の齋藤 武氏は、「2025年はドコモの事業の根幹である料金プランのイノベーションを行なう」と宣言。従来のデータ利用量に応じた料金プランだけでなく、顧客の多様化に応える「ドコモならでは」のサービスが必要と説明。「そのバリューとは、熱狂、感動を生み出し、生活者が豊かさを感じられるもの」と語り、それがドコモ MAXプランとする。

NTTドコモ 齋藤 武 副社長(左)とDAZN Japan Investment 笹本裕CEO(右)
「ドコモ MAX」のテーマは「熱狂」

「ドコモ MAX」は、情熱や幸せな体験を応援するプランして設計。Amazon プライムとDAZNが無料、国際ローミングなどの特徴を盛り込んだ。日本の70%がデジタルデバイスでスポーツ観戦していることから、「DAZN見放題」を中軸としてアピールし、「熱狂」をセットにした「ドコモならではのプラン」(NTTドコモ 執行役員 コンシューマサービスカンパニー統括長 鈴木基久氏)とした。

DAZNが0円

ドコモでは2017年2月からDAZN for docomoを提供開始。当時は通常のDAZN契約の半額に迫る1,078円という価格で展開し、新規加入等の効果もあったとする。しかしその後、DAZNの値上げが繰り返され、現在は4,200円となっている。こうした値上げの影響はNTTドコモとしても「感じている」という。一方で、スポーツを配信サービスで視聴するというスタイルが定着し、その利用者も拡大基調となっている。今回の取組により、「(値上げで)足が遠ざかった人」も呼び戻したいという狙いがあるとする。

DAZNとの取り組みと合わせて、Jリーグとの共同プロモーション「チームになろう。」も実施。「d払い×クラブ応援店」の拡大や、Jリーグクラブのホームスタジアムの通信環境向上、専用モバイルdポイントカードの提示でクラブを応援できるキャンペーンなどを実施する。応援の対象クラブは「アルビレックス新潟」「ベガルタ仙台」「RB大宮アルディージャ」「ザスパ草津」の4クラブ。

また、ドコモではスタジアムへの投資、アリーナ運営など「ベニュービジネス」を強化しており、愛知県に誕生する「IGアリーナ」や「国立競技場」の運営代表となっている。DAZNと共同で、Jリーグだけでなく様々なスポーツイベントにおいてキャンペーン等を展開していく。

なお、NTTドコモは動画配信サービスとして「Lemino」を展開しているが、「ドコモ MAX」は有料の「Leminoプレミアム」が6カ月無料とはなるが、継続的に見放題になるのはDAZNのみ。「熱狂」という切り口からスポーツを中心にしたプランにするため、DAZNを軸にプラン展開したという。今後Leminoにおけるスポーツ配信の展開については、「特に決まったものはなく検討中」(ドコモ齋藤副社長)とした。

DAZNが不要な人にとっては、eximoの既存プランからは値上げになることもある。その場合は他のプランを提案するほか、「プロ野球やサッカーはそれぞれ1,000万人以上のファンがいる。マイノリティではなく、多くの人が興味を持ってもらえるプランだと考えている」とした。

DAZNでは、KDDIにおいても「バンドルプラン」を展開しているが、料金プランに組み込むという「ドコモ MAX」のような取り組みは、「海外でもあまり例がない形」(DAZN Japan Investment 笹本裕CEO)としており、日本においてはドコモを独占的なパートナーとして展開するものとなる。ただし、KDDIほか他社とのバンドルプランについても、ドコモ MAX提供後も継続して展開予定としている。