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ソフトバンクグループ、OpenAIに最大6兆円の追加出資
2025年4月1日 10:53
ソフトバンクグループは3月31日、OpenAIに最大400億米ドル(約5兆9,808億円)の追加出資を行なうと発表した。400億ドルの出資額のうち100億ドルは外部投資家にシンジケーションする予定で、同社の実質的な出資額は最大300億ドル(4兆4,856億円)になる見込み。
出資の目的はAIの強化とともに、ソフトバンクグループが目指す、ASI(Artificial Super Intelligence:人工超知能)の実現のためとしている。ソフトバンクグループは、ASI実現の過程にあるAGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)の実現に、OpenAIが最も近いと見ており、最重要パートナーと位置づけている。同社では、AGIの恩恵を人類全体にもたらすというOpenAIのミッションに共感し、2024年9月以降、ソフトバンク・ビジョン・ファンドからOpenAIに合計22億米ドルの投資を行なってきた。
ソフトバンクグループでは、「AGI及びASI実現にはOpenAIのAIモデルの進化が鍵」としており、「その進化のためには膨大な計算能力が不可欠」と説明。OpenAIのためにAIインフラストラクチャを米国内で構築する「Stargate プロジェクト」を共同で1月21日に発表しており、その継続的な支援とともに、成長の果実をソフトバンクグループに取り込んでいくため、このたび追加出資を決定したとする。
100億ドルの出資完了は4月中で、12月末までに最大300億ドルの追加出資を予定している。
OpenAIでは、400億ドルの調達により評価額は3,000億ドル(44兆9,000億円)になると説明。AI研究を推進し、コンピューティングインフラを拡張し、ChatGPTを利用する5億人のユーザーに、より強力なツールを提供。「人間の創造性を高め、人類全体に恩恵をもたらすAGIに向けて、AIシステムの構築を続ける」としている。