ニュース

防衛省、ステルス性備える「即応型マルチミッション衛星」

防衛省は、即応型マルチミッション実証衛星についての製造・試験について、川崎重工業との契約を締結した。

宇宙空間の安定的な利用を確保するためには、衛星の打上げが必要となった際に迅速に打上げを完了させることができる体制や、必要な能力を速やかに発揮できる即応能力を持つ衛星が必要になる。本事業では、そのための能力整備に向け、各種観測センサー等を搭載可能なインターフェイスを備え、軌道上で即応的に機能・性能を発揮する衛星の実証を行なう。

また、防衛省・自衛隊は、宇宙領域把握(SDA:Space Domain Awareness)能力の強化に取り組んでおり、通常の衛星より検知しにくい形状・材質の衛星に対する観測精度を検証する必要がある。このため、実証衛星には検知しにくい特徴を一部持たせ、地上や軌道上の他衛星からの観測実証を併せて実施する予定。