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広島県庁敷地に木造商業施設や芝生広場 25年春開業

「広島県庁舎敷地有効活用事業」を推進する、NTT都市開発を代表企業とする事業者「MOTOMACHI CONNECT」は、広島県庁舎敷地内において、テラスを有する木造平屋の商業施設と芝生広場の工事に着手した。開業は2025年春を予定。

計画地は、広島市の主要交差点である紙屋町交差点から南北に走る通り(鯉城通り)に面しており、通りを挟んで向かい側には基町クレド・パセーラ、そごう等が立地している。また、1日当たり約3.3万人が利用する広島バスセンターや乗降客数1日当たり約1.2万人のアストラムライン「県庁前駅」の至近でもある。

広島県庁のある街区内を公園のように回遊性の高い場として再生する計画で、商業施設として木造平屋建物を2棟建設し、その北側に芝生広場を整備するほか、新たに駐車場(約165台)も整備する。

建物は分棟で配置し、ピロティやテラスを有することで、木のぬくもりを感じられる憩いの空間を創出する。グランドレベルで高い開口率を設け、屋外と一体となる居心地の良い場をつくり出す。県庁正面エントランス前には芝生広場を整備し、テイクアウトのフードやドリンクを楽しめ、バス停前の待ち時間などに一息つける空間を作る。

また、計画地の外と繋がる「こみち」を計画。商業施設の間を南北に通る「ひろしまこみち」(仮称)を整備することで芝生広場と県庁の森を繋ぎ、商業施設や県庁利用者が自由に使える憩いのスペースを創出する。

建物は、建築基準法改正により新たに基準が定められた「延焼防止建築物」として設計。広島県産材を一部に活用し、目に触れる場所に多く木材を取り入れ居心地の良さや脱炭素社会の実現に貢献しつつ、木造商業施設ならではの新たな価値の創造を図る。

所在地は、広島県広島市中区基町10番52号。敷地面積は2,814.61m2。延床面積は、約589m2(A棟約225m2、B棟約364m2)。A・B棟ともに地上1階建て。