ニュース

「DLSite」でVisa・Mastercardの利用停止

2次元コンテンツのダウンロード販売サイト「DLSite」などを手掛けるエイシスは、商品のクレジットカード決済におけるVisa、Mastercardの利用を停止した。対応は4月3日18時から。また、4日18時30分からはAmerican Expressの利用も停止された。

4月3日の告知と同時に行なわれたVisa、Mastercardの停止措置について、理由は明らかにされていない。「DLSite」のほか、クリエイター支援サービス「Ci-en」なども対象。

現時点でクレジットカードはJCBが利用可能としている。またそのほかの決済サービスとして、PayPay、コンビニ前払い、コンビニ後払い(Paidy/atone)、ネットバンキングなどが利用できる。

DLSiteのWebサイト
DLSiteの決済方法の案内ページ

エイシスの対応の理由は説明されていないが、Visa、Mastercardを中心とした国際的なクレジットカードブランドがコンテンツ販売サイトの決済に利用できなくなるケースは、ここ数年増加している。

これらは特に、成人向けコンテンツを販売するサイトなどで目立っている。過去にはカードブランドから加盟企業に対し、作品タイトルに「~~殺人事件」など、特定の表現があるだけで決済できない旨が通知されたという報告もあり、海外の大手カードブランドによる実質的な表現規制として議論を呼ぶケースが増えている。

同様の例として、DMMは2022年7月にMastercardの決済を終了している。ピクシブは、BOOTHなどにおいて“国際カードブランドの規約に従う上でも”利用規約に順守した出品をするよう、度重なる案内を行なっている。ピクシブはまた、新たな決済手段として、ポイントをチャージして使うプリペイド式電子マネー「pixivcoban」の提供も開始している。

【更新】American Expressも利用停止されたため、記事を修正(4月4日22時)