ニュース

さくらの生成AI向けクラウドサービス「高火力 PHY」 月額305万円

さくらインターネット 石狩データセンター

さくらインターネットは、生成AI向けクラウドサービス「高火力」を1月31日から提供する。法人向けサービスで、料金は標準で月額304万6,120円、最低利用期間が2カ月。1年コミットは月額274万1,508円、3年コミットは243万6,896円。

生成AI向けクラウドサービス「高火力」の第1弾として、ベアメタルシリーズ「高火力 PHY(ファイ)」の提供が開始される。仮想環境ではなく物理的なサーバーをクラウドを通して貸し出すサービスで、「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」をサーバー1台当たり8基搭載し、サーバー間の通信を200GbE×4本の回線で行なえる仕様。大規模言語モデル(LLM)や生成AIの利用を想定したスペックになっている。また、機械学習、科学シミュレーションなどにも対応する。

サーバースペック(1台)は、CPUがIntel Xeon Platinum 8480+×2、コア数は112(1CPUあたり56)。GPUはNVIDIA H100 SXM 80GB ×8。メモリ容量は2TB、OS用ローカルディスク(NVMeSSD)は400GB×2(RAID1)、非OS用ローカルディスク(NVMeSSD)は7.68TB×4。電源は冗長構成。OSはUbuntu Server 22.04 LTS。

NVIDIA H100 Tensor コア GPU

また同サービスは、再生可能エネルギー電源100%で同社が運営する石狩データセンターでの提供を予定。利用する企業は、CO2排出量ゼロを実現しながら生成AIを開発できる。

経済安全保障で経産省から認定

同社は2023年6月16日、経済安全保障推進法に基づく特定重要物資である「クラウドプログラム」の供給確保計画に関する経済産業省の認定を受けている。これを受け、AIに関わるコンピューティングリソースの安定供給確保を目的として、生成AI向けクラウドサービス「高火力」の開発を決定していた。3年間で130億円規模の投資を行なうほか、サービス提供開始後もサービスの拡大を図っていく。