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花粉症にはオンライン診療 「LINEドクター」で時短を訴求

LINEヘルスケアは、オンライン診療「LINE ドクター」の診療件数が1年間で2倍に拡大したと発表した。「花粉症」のシーズン突入にあわせて、オンライン診療の利用をアピールしていく。

LINE ドクターは、LINEアプリ上で診療の予約、無料ビデオ通話での診療、決済を完結できるサービス。LINEユーザーであれば、体調不良時にLINE上で医師とつながり、診療を受けられる。'22年12月からは処方薬の配送サービスを開始し、'23年10月には処方薬の受け取り方法として「登録薬局での対面受け取り」に対応した。

同社が23日に公開した「1年の歩み」によれば、LINEドクターの診療件数は1年で2倍に拡⼤、処方箋の配送サービス利用者数は昨年比で約10倍になったという。LINEドクターでは、診療予約時に「今すぐ」を選択すると、すぐに受診予約ができるが、50%以上の人が折返しの電話を受けて、5分以内に診察を開始、90%以上が20分以内に診察を受けられたという。

そのため、医療機関にかかる待ち時間を大幅に削減できるほか、医療機関への移動時間も大きく減らせる。また、処方薬の配送サービスにより、家から出ることなく医療を受けられる。

LINEドクターで最も利用が多くなるのが、「花粉症の薬」で、昨年は約3割の29.4%が花粉症にまつわるものだった。花粉症の場合、受診のピークが重なり、耳鼻科が混雑し、待ち時間が長くなる一方、治療としては短時間で薬を処方されるだけというケースが多い。また、薬局で再度待たされるという課題もある。すでに診察済みで、薬の追加が欲しい場合などで「薬局代わり」的によく使われているという。

花粉症以外では、皮膚科の薬(12.6%)、風邪の薬(7.6%)、コロナ・インフルに対応する薬(6.6%)、高血圧の薬(6.5%)などが多くなっている。LINEドクターのサービス利用者の年代は、30代が最も多く32%以上。20代〜40代までの世代がボリュームゾーンで、「忙しい社会人」がよく使っているとのこと。また、利用者の地域は都市圏が中心となっているが、全国で広く使われており、遠隔医療サービスとして機能しているという。