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さんふらわあ、新造LNGフェリーのデザイン決定 25年に大洗~北海道航路に

商船三井さんふらわあは、2025年に首都圏~北海道航路に就航予定の新造LNG燃料フェリー2隻のデザインを決定した。

新デザインは、海と空の美しい「青」をアクセントカラーとし、「夜明けの海」と「新しい時代を照らす光」をイメージすることで「新たな未来へ歩みだす船」を表現している。

25年竣工予定の新造船は、環境に優しいとされるLNGを燃料とするフェリーで、大洗~苫小牧航路の既存船「さんふらわあ だいせつ」「さんふらわあ しれとこ」を代替する予定。旅客定員は157名で、乗用車積載数は50台、トラック積載可能数は13m換算で155台と、従来の船の135台から増加している。

LNG燃料は従来の燃料油に比べ、CO2では約25%、硫黄酸化物(SOx)では100%の排出削減効果が見込め、環境負荷を大幅に下げることが可能になる。

最新の技術を搭載し、船首を丸みを帯びた流線型の形状とすることで、斜め向かい風を推進力として利用できる「ISHIN船型」を採用。推進効率を高めた高性能のエンジンも搭載している。この他にも、内海造船が開発した省エネ装置などの新技術を取り入れ、さらにCO2を削減している。

2022年2月の建造決定時のイメージ

トラックドライバーの人材不足などを理由に、貨物トラックによる輸送を内航船による海上輸送や鉄道輸送に切り替える「モーダルシフト」にも対応。今後、より多くの有人トラックの乗船が増える見込みから、トラックドライバーが快適に過ごせる設備を強化。客室は従来の大部屋を廃止し、全室個室化する。