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新幹線「のぞみ」、ゴールデンウィークも全席指定

JR東海とJR西日本は、2023年~2024年の年末年始にかけて実施した、新幹線「のぞみ」の全席指定運行について、ゴールデンウィークにおいても同様に実施する。期間は4月26日(金)~5月6日(月)。両社が3大ピーク期と定める、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆について、「のぞみ」を全席指定列車とする措置の一環。

東海道・山陽新幹線の3大ピーク期では、指定席が早い段階で満席になることや、始発駅以外の駅から乗車では着席や乗車ができないこともあった。また、指定席を予約していない乗客は、ホーム等で自由席の乗車を待つために長時間並ぶ必要があり、かつ自由席への乗降に時間がかかり列車の遅れが発生することもあった。

こうした課題を解決するため、2023年度の年末年始に「のぞみ」全席指定席化を初実施。通常期は1号車~3号車に設定される自由席をすべて指定席として運行し、指定席が通常より3割増えることで、より多くの人が予約・着座して利用できたほか、自由席車両に乗車するためのホーム上での長い列も解消された。そのため、ゴールデンウィークなどの3大ピーク期に拡大していく。

期間中は新幹線定期券「FREX・FREXパル」を含む自由席限定の切符(自由席特急券)では、「のぞみ」の座席を利用できない。デッキ等で立席として利用することは可能。また、「のぞみ」以外の「ひかり」「こだま」「みずほ」「さくら」については、通常通り自由席を設定する。

両社は、東京~新大阪間で「のぞみ12本ダイヤ」を活用するとともに、東海道・山陽新幹線を直通する列車を増発するなど、3大ピーク期にはこれまで以上に多くの列車、座席を用意するとしている。

2024年度のお盆・年末年始についても、利用動向などに基づき、設定期間や利用方法を決定する。