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パナソニック、エアコン室外機を自動解体するシステム

パナソニック くらしアプライアンス社は、使用済み家電製品の解体作業を効率化する「廃家電自動解体システム」を開発した。家電製品のリサイクルにおいて、投入から部品ごとの解体まで一貫処理可能なシステムとして業界初。パナソニック プロダクションエンジニアリングと平林金属の協力により実現したもの。

国内では、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)に沿って、使用済み家電製品(エアコン、テレビ、電気冷蔵庫・電気冷凍庫、電気洗濯機・衣類乾燥機)のリサイクルが行なわれている。2022年度に全国の指定引取場所で引き取られた使用済み家電製品4品目は約1,495万台と高い水準を維持しているが、CO2削減を目的とした買い換えキャンペーンなどで、今後ますます増加が見込まれるという。

一方で、家電リサイクル工場では、高齢化社会の加速による労働人口の減少や、繁忙期に集中する作業負荷などの課題を抱えており、長期にわたって安定的・継続的に家電リサイクルを行なうための作業効率化が求められている。

パナソニックは、こうした課題を解決するため、手作業が多い解体作業の機械化というアプローチで技術開発を実施。今後、回収量の増加が見込まれるエアコン室外機に焦点を当てた「廃家電自動解体システム」を開発した。部品ごとに解体品位を維持したまま、解体工程で最も時間がかかる室外機カバーからコンプレッサー外しまでの工程を自動化することで、より安定的・継続的な家電リサイクルを実現する。

効率的な解体技術により、エアコン室外機の解体において、最も時間がかかる室外機カバーからコンプレッサー外しまでの工程を、高速で連続解体が可能。室外機の底板と背面を高強度に保持して固定する独自機構を開発し、ロボットアームで部品を挟んで解体することが可能になった。

メーカー、生産年などにより状態が異なる室外機に対して、部品毎に分けて取る高品位な解体を実現している。

操作が難しいロボットアームの斜め方向の動きも、簡単にマニュアル操作できる独自のUIを開発。引き剥し解体の複雑な動作のパターン化により、解体工程の自動化を実現した。

今後は、システムの実証評価を進めるとともに、解体対象の使用済み家電製品の拡大も視野に入れながら開発を推進していく。